ロクスノ74号の宣伝&補足~保持力実験と楢崎選手インタビュー~

ロクスノ74号の宣伝&補足~保持力実験と楢崎選手インタビュー~

2016年12月6日発売の『Rock&Snow 074』で、連載の「僕らは考える石ころである」と「楢崎智亜選手インタビュー」を載せていただきました。

ロクスノ74

 


僕らは考える石ころである

連載の方では、「岩場で高グレードを登る人は何か違うのか」というテーマで、ライノクライマーに簡単な保持力実験とアンケートに協力してもらいました。
詳細はロクスノの記事を是非読んでいただきたいのですが、そこで結論付けたものを要約すると
・二段までは岩場に辛抱強く通いまくれば達成可能。年間50日通えば保持力がかなり弱くても到達できる
・しかし三段以上はある程度の保持力は必要

というものでした。

しかし、裏話を話すと実はハレを登った三田さんによって早速この結論が崩されてしまったのです。
三田さんもこの実験に参加してくれたのですが、保持力は相当低い部類でした。
しかし年間70日間という異様なまでの岩場通いの結果(この計測時点では)最高グレードは二段に到達。
そして三段・四段とレッドポイントを上げるには保持力強化が必要なステージ、、、だったはずなのですが三田さんの執念が統計を上回り四段を完登!
いやぁ参りました。
というわけで、、、保持力が無くても四段いけます!笑

それと個人的に面白かったのは、当たり前ですが1kg重りが増えるとフィンガーボードのカチにぶら下がっている感覚が全く変わるということ。
余裕でぶらさがっているように見えて1kg重りを増やした途端ぶら下がれなくなる人続出でした。
短期的に1,2kg減らすだけで指への負荷は結構変わるのではないかと感じましたね。

 

楢崎智亜選手インタビュー

今年大ブレークした楢崎智亜選手にインタビューさせてもらいました。
内容もかなり好きなように進めさせていただいて、イチクライマーとしてもとても興味深いものになったのではないかと思っております。
彼の秘密を探りたいクライマー必見です。

インタビューを通して一番感じたことは、楢崎選手の受け答えが論理立っていて明晰だったこと。
こちらの問いかけに対して単発的に答えるだけでなく常に「なぜそう思うか」という視点から話してくれて、驚きました。
楢崎選手というと運動神経に任せて登っているというイメージが強い方もいるかもしれませんが、その認識はかなり間違っていますね。
彼はとても頭を使っています。
当たり前ですが考えないで世界チャンピオンになれるわけがないということを再認識しましたね。
つまり彼も考える石ころ、いや考えるダイアモンドだったわけです。
なんちゃって。

興味ある方是非読んでくださいー。

それではまた!