2018年GWの小川山・瑞牆 ウスノロマン、穴社長、KUMITEなど

2018年GWの小川山・瑞牆 ウスノロマン、穴社長、KUMITEなど

ゴールデンウィークも少しだけ休みがあったので相も変わらず小川山と瑞牆。
泊まりの場合は初日ボルダー→2日目以降にリードやマルチ、という流れが身体的には良さそうですね。

 

 


穴社長

岩場のポケット課題には基本的に苦手意識があり、穴社長もたまに少し触るもできなくてずっと敬遠していました。

しかしこのメガクラシックにして小川山を代表する名作を避けるわけにはいかないのでようやく腰を据えてトライしてみることに。

4年位前に僕がフューチュラでトライしていたら、謎のクライマーに

“フィーチェラ(原文ママ)じゃ穴社長は登れないっすよー”

と言われたので絶対この靴で登ってやると思っていました。笑

下半身とフリクションが大事ですね。

<穴社長(二段) 動画>

 

 

KUMITE

KUMITEも心の中にはずっと引っかかっていた課題でしたが、そのあまりの高さから逃げ続けていました。

この日むっちゃんとようやくトライしてみようという話になり、更に大谷さんを誘ってみたらなんと大谷さんも僕と同じようにずっとやりたかったとのこと。

上部がやはり怖いし意外と悪いしで何度か落ちましたが、みんなとのセッション効果もあってなんとか振り絞って完登。

体感の強度としては下部のダイナミックな右手取りまでが1級、その上は強度としては1~2級程度で、全体としてみても塩原の千と強度はさほど変わらないかもしれないですね。

リードだとみじかしい5.12bくらいでしょうか。

しかし結局のところはメンタル核心であり、僕はメンタルもグレードに考慮すべきだと思っているので、やはり初段ではなく二段とグレーディングすべき課題だと思います。

風格も十分に二段ですね。

<KUMITE(二段) 動画>

 

 

ウスノロマン

ゴールデンウィーク最終日は小川山に「ウスノロマン(6P 5.10d)」というマルチピッチをやりに行きました。

『ロクスノ052』や『同073』に詳しく載っていますが、1986年という僕らが生まれた年に北山真さんが延べ12日間をかけて開拓したルートです。

ボルトとナチュプロの併用コースですが、ボルトもRCCボルトやリングボルトという古いもので間隔が遠い箇所もあるのでトラッドルートと考えて取り組んだ方が良いかもしれません。

ここでは落ちられないぞという箇所もいくつかありましたし、僕らのトライ中もフレークが欠けることがありました。

簡単にコースタイムと感想などを記します。

僕は2,4P目をリード、それ以外の4Pをむっちゃんがリード。

 

6:45 駐車場発。ビクターの上の沢を写真のように進めなくなるまで上がり、ここから左へ沢を登って行く

<ガレ場>

<遠くにウスノロマンの岩が見えてくる>

8:15 取り付き着。あいかわらず亀のように遅いアプローチ。笑

9:00 取り付きでゆっくりした後、1P目(5.10b)取り付き開始。いきなりかなり緊張感のあるスラブ

<ウスノロマン1P目>

10:00 2P目(5.10d 最近のロクスノでは5.11aとも)開始。核心ピッチ。序盤から悪いがワイドからの抜け方が最大核心。続くスラブもあなどれない

<2P目取り付き 左の岩から右壁に壁ドンするゾンビムーブ>

11:30 3P目(5.10a 最近のロクスノでは5.9+とも)開始。通称イトウコーナー。ワイド部分は十分5.10aあると感じた

12:30 4P目(5.10b)開始。通称アカツカクラック。めちゃくちゃ気持ち良いピッチ。続くスラブが実は核心

13:30 5P目(5.7)開始。通称ダイクインザスカイ。落ちないけど落ちるとヤバイ

14:15 6P目(5.10a)開始。いろいろ道がとれそうだが右のRCCから頂上へ

14:45 頂上着。眺めがとにかく最高。360度一望できる

<頂上からのパノラマ>

<登られていなそうな良い感じのクラックたち>

 

15:00 懸垂開始。80mロープ1本で4回。ギリギリ届きます

16:15 取り付き着

17:15 駐車場着

 

それほどたくさんの人が登っているルートではないと思うのでもっと汚れているかと思っていましたが、結構綺麗でした。

そしてその内容もロケーションも素晴らしかった。

今までのマルチで最も登りごたえがありました。

個人的には2P目の5.10dを粘りに粘ってオンサイトできたことが少しは成長できたかなと感じました。

一応チームとしてもリードではどちらも落ちなかったのでチームオンサイトできたこともgood。

でもやはり僕らは遅い。

僕らの速度だと「1Pに最低1時間」、「懸垂下降は1回20分」は見込むべきですね。

 

あー、クライミング楽しい。

 

<Rock&Snow 052>

 

<Rock&Snow 073>