理性的に怖がる

今日もお決まりの城ヶ崎アストロドーム。
自分の登りの成果に加えて、クライミングをしていて「怖さ」を感じてしまうことについて少し書いてみる。

 
 


メリーゴーラウンド ピンクポイント

3連休中日の日曜日のせいなのか、アストロドームにはなんと9人も!

僕らが着いたころには既に村井さん達が「炎のメリーゴーラウンド」(5.13c)にトライしていたので、混ぜてもらうことに。
被りが強いのでカムはそのままで、ピンクポイントトライをさせてもらう。
(トラッドではリードしながらカムも設置してレッドポイント、カム残置でリードしてピンクポイント)
先週上部の炎パートは触ったけれど「メリーゴーラウンド」(5.12d)パートは初めて。
ファーストトライはテンションがそこそこ入ったものの、マリオネットへの合流トラバースパートはホールド感はポジティブのため好感触。
そしてムーブが結構豪快と言うかグイグイいけて面白い。
下部~中間部とマリオネット合流後もクラック指数高めで気持ちが良い課題。
2便目では核心のマリオネット合流最終手でフォール。
しかしこれは少なくともメリーゴーラウンドパートはできると確信し、長めのレスト後の3便目で登れた!

そのままの勢いであわよくばと思い炎のメリーゴーラウンドにも繋げたが、予想通り最終ガバの処理で落ちた。
やはりこの最終ガバからのリップ取りが全体を通すと核心になるのだろう。
もうちょっと足順含めて細部を詰めないといけないけれど、今日はとりあえずメリーゴーラウンドがピンクポイントできて嬉しかった。

<炎のメリーゴーラウンドをとりあえず抜ける>

 
 

理性的に怖がるのは大切

今回1トライ目からピンクポイントトライをさせてもらったことであらためて感じたことだけれど、トラッドルートのレッドポイントトライは特にオンサイトだと僕は全然力が出せない。
その理由はカムをどこに決めるかわからないから迷って体力を消耗する、というのもあるけれど一番の阻害要因は「怖い」という感情のように思える。
しかしこの怖いという感情は大切で、理性的に考えて怖いと感じたのならばそれは慎重にリスク判断に繋げないといけない
・カムが決まりきっておらず信頼できない
・そのカムが抜けるとグラウンドの可能性がある
・カムを次に決められる場所がわからず、もしランナウトした結果フォールすると怪我につながる可能性がある
こういう時は怖がって良い。

別にトラッドに限った話ではなくスポートやハイボルダーでも同じだ
・1ピン目や2ピン目のクリップが悪くたぐり落ちする可能性がある
・ハイボルダーでその1手を出してしまうと突っ込むしかなくなってしまう
こういうケースはとても怖いし、理性的に考えて危険をはらんでいるのだからその「リスク」と「リスクを取ってでも完登に近づくというベネフィット」を冷静に天秤にかけて行動しなければならない。

 
 

安全な状況で単に本能的に怖がらない

一方で理性的・論理的に考えればほぼゼロリスクな安全な状況で、無意味に単に本能的に怖がるのは避けたい
この無意味な怖がりが僕やあなたの限界グレードプッシュを阻害しているなら、なんとか改善するべきだ。
例えば
・目の前で強固なボルトにクリップされている、かつグラウンドフォールや壁にぶち当たる危険もないのに次の一手がでない
・カムが明らかにバチ利きしてる、かつそれが万が一外れても下のカムもバチ利きなのに、ファーストトライだとなぜか手が出せずテンションしてしまう
などのケースだ。
これは僕も本当に直さないといけない癖で、安全な状況なのに特にそのルートで初めて落ちるということを過剰に嫌がってしまう。
何度か落ちている内に「あぁやっぱり安全だよな」とようやく思えて、きちんと身体が動くようになる。

もちろん「ボルトが抜ける」、「クリップが外れる」、「岩が欠ける」などの危険性は常にあるため絶対に100%安全などということはない。
そのリスクも見込んではおくべきだ。
でもおそらく上記のような状況で僕らが怖いと感じているのは、そのようなほぼ起こりようがないケースを怖がっているわけじゃなくて、なんとなく本能的に落ちるのを怖がっているケースが多いように思える。
理性では落ちても安全とわかっていても、漠然と怖い。

まぁそりゃ怖がるのも当然と言えば当然で、日常生活ならばこんな高さにいること自体が異常だし、単に高いところにいるというだけで本能的に怖がる方が正常だ。
でも今僕らは日常生活をおくっているわけではない。
自分の限界にチャレンジするクライミングをしているのだ。
そこは冷静に理性的にリスクを判断して、それが許容できるならば本能的な怖さに打ち克たないといけない。
本能的に怖くても理性で「安全だ!」と命令を下して手を出すべきだ。
クライミングとはそういう遊びなのだから。

  

こういうのを克服するのにはやはり慣れなのだろうか。
インドアのスポートルートの安全なところで、いつでもきちんと手を出して落ちれるようになるという当たり前の練習からなのかな。

ではまた明日。

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