愛すべき、2級というグレード
“岩の課題でオススメの3級はなんですか?”
“カッコ良い二段はなんですか?”
どちらもクライミングジムスタッフをやっていると、お客様などから時々聞かれる質問である。
しかし、こんな質問を受けたことはあるだろうか。
“最高の2級課題を教えてください”
ちなみに僕は、おそらく一度も聞かれたことはない。
2級、それは3級と1級に挟まれた不遇のグレード。
3級といえば「脱初級者」、1級といえば「上級者への入口」。
小川山で3級といえば「穴社員」か「コンケーブ」、1級といえば「エイハブ船長」。
では2級は、、、。
今回はそんな恵まれない2級という「愛すべきグレード」のひそかなオススメ課題などを紹介しようと思う。
僕が今まで登った2級一覧
まず2016年5月現在で僕が登った2級課題は以下の27本だ。
こうして並べてみると、クセ者揃いの中々良い顔ぶれのように思える。
記憶が曖昧だけれど、初めて登った2級はおそらく御岳の「マミ岩右SD」か小川山の「忘却岩のマントル」なはず。
オススメ課題など
オススメの2級を挙げろと言われたら以下の4本だろうか
・瑞牆「発射台」
・瑞牆「玉」
・御岳「白狐岩の2級」
・名村海岸「波打ち際のフェース」
「発射台」は瑞牆の四ノ谷周辺にある、岩の上からジャンプして飛びついて始める非常にユニークな課題。
スタートを止めてからも気が抜けない。
ちなみに発射台のスタートで立つ岩が誰かによって動かされてしまったことに関して室井登喜男さんが書いた「下地に問われるもの」はクライマーならば一度は目を通した方が良い内容。
「玉」は皇帝岩にあり、高さがあって内容が充実している好課題。
横の「剣」4級、「鏡」6級と合わせた3部作はどれも素晴らしい。
「白狐岩の2級」は忍者返しの岩の横にありあまり目立たないが、パワーとテクニックを問われる課題。
3級のラインのSD。
一部では「忍者返し」1級よりも難しいという噂も、、、。
素晴らしいロケーションの海岸に、綺麗なフェースがそびえ立ち、そのど真ん中を登る課題。
完璧すぎる2級。
水しぶきがすごすぎてカメラのレンズがびしょびしょで見づらいけれど、動画が一応あります。
ちなみに一番苦戦した2級は「皇帝岩の2級SD」かもしれません。
この間ようやく登りました、、、。
黒本の2級課題総数
ちなみに、この間何となく興味があったので黒本(小川山 御岳 三峰 ボルダー図集)に載っている課題のグレード別本数を調べてみた。
さて、ここで唐突に問題。
Q1. 10級~五段の間で最も課題数が多いグレードはどれか?
Q2. 2級と1級、どちらが本数が多いか?
A1. 答えは何と、10級!やはり一番易しいグレードが一番本数が多い。
A2. そして2級の方が1級よりも本数が多い!(僕が数え間違っていなければ)
2級が92本なのに対して、1級は83本。
何となく1級の課題の方が名前を知っているので調べるまでは1級の方が全然多いと思っていたので個人的には驚き。
まとめたものを一応載せますね。
おわりに、そして個人的宿題2級
さぁ、こんな適当なブログで良いのかという内容でしたが、これで終わりです。
これからも2級ハンターとして頑張りますね。
ちなみに僕が今まで結構ガチでトライしてできていない2級課題があります。
それは小川山の「扇子」と瑞牆の「チップ・クラック」です。
今シーズンの目標の1つにしますね。
ではでは。
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