科学するクライミング

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残りのクライミング人生で、あと何課題登れるのか

2009年4月頃からクライミングを始めたので、いつの間にかクライミング歴11年が過ぎていた。クライミング歴自体にあまり意味はないと思うけれど、随分と長く続けたものだ。そして、今後いつまでクライミングが続けられるだろうか、あとどれだけ岩を登ることができるのだろうか、などがふと気になった。 ということで今回は、自分がこれま […]

コーディネーションムーブを分解・分類する 後編:要素と具体例

コーディネーションムーブの分解・分類の後編。前編ではコーディネーションを広義に「ダイナミックに手足等を出していく連続した動き」と定義した。そしてその構成は、「出る」→「動く」→「止める」の3段階から成ると説明した。 後編では3段階それぞれにどのようなムーブ、ホールディング、ポジションの要素があるのかを具体例を交えながら […]

コーディネーションムーブを分解・分類する 前編:定義と構成

クライミングのムーブにおいて、連続的に手足を出していくようなコーディネーションというものがある。(コーディネーションはムーブというよりシークエンスsequenceと呼ぶ方が正しそうだが、あまり一般的でないのでムーブという言葉を使う)例えば以下の楢﨑智亜選手がトライしている課題などが有名だろう。 <2016年世界選手権i […]

85%の10トライより、100%の1トライ

ここ2ヶ月ほど岩に行く頻度を減らして少し真面目にインドアでボルダリングを中心に取り組んできた。体重は依然として増えたままだが(これが歳ってやつか?ヨセミテで下半身筋肉付いた?単に食べている?)、調子は概ね戻ってきたように思える。だが、やはりあと一歩限界を超えられない。いつも通りの動きから抜け出せない。以前ブログに書いた […]

去年よりもヨセミテで登る力は上がったのか?OS率などを比較する

ヨセミテから帰国して4日経ちました。12月はインドアで鍛え直す日々になりそうです。 この記事では、・今回のツアーで登ったルートをまとめ、来年に向けての宿題などを把握し直す・グレード別に登った本数やOS率などを去年と比較して自分のクライミング能力が上がったのかどうかを定量的、客観的に分析するということをやります。    […]

クライミングの恐怖心を分解する

ボルダリングに比べて、特にトラッドクライミングではなかなかオンサイトグレードが上がらずレッドポイントグレードとの乖離に悩んできた。ハングドッグしてロープにぶら下がることを繰り返しルートの全容が解明されればレッドポイントできるが、ファーストトライでは全く力を出し切れないということが続いた。しかし最近になってようやくトラッ […]

クライミングの衝撃荷重はなぜ落下係数で決まるのかを初等力学で考える 後編

ロープを使ったクライミングで落下した場合、衝撃荷重はなぜ落下距離などではなく落下係数で決まるのかを初等力学で考える、の後編。ここまで前編と中編で、・落下係数や衝撃荷重などの言葉の定義や説明・衝撃荷重が落下係数で決定するという意味・必要となる物理や数学の導入を書いてきました。 この後編ではいよいよ衝撃荷重Fを求め、そして […]

クライミングの衝撃荷重はなぜ落下係数で決まるのかを初等力学で考える 中編

ロープを使ったクライミングで落下した場合、衝撃荷重はなぜ落下距離などではなく落下係数で決まるのかを初等力学で考える、の中編。前編では、・落下係数や衝撃荷重などの言葉の定義や説明・衝撃荷重が落下係数で決定するという意味・今後の議論の前提や注意点を書きました。 実際に式を導出する前に、この中編では必要となる物理や数学の「武 […]

クライミングの衝撃荷重はなぜ落下係数で決まるのかを初等力学で考える 前編

久々の初等力学シリーズ。今回は「ロープを使ったクライミングで落下した場合、その衝撃荷重はなぜ落下距離などではなく落下係数(クライマーが自由落下した高度差/繰り出されたロープの長さ)で決まるのか」を初等力学を使って導きます。 これまでの科学するクライミングシリーズの中でも特に初等力学シリーズは完全に僕の趣味に走り数式を前 […]

クライミングに上腕二頭筋は必要か

いよいよ毎日ブログも終わりに近づいてきました。「科学するクライミング」シリーズも何本か書きましたが、どうしても触れておきたかったのが「クライミングにおいて上腕二頭筋は必要なのか」というテーマ。僕の知識や経験の範囲内ではこのテーマは正確に記述できないし、答えも出せない話なのですが少なくとも現時点の自分の理解と考えをここに […]

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