クライマーへの復活の道 2023年を振り返る

クライマーへの復活の道 2023年を振り返る

2021年末にヨセミテから帰って以来、肩の調子が悪かったことと受験勉強が重なり1年ほど真剣なクライミングはしていなかった。
2023年3月からまたクライミングに熱中するようになり、コロナやインフルに罹っていた時期を除けば週3日くらいはボルダリングジムで登りこめただろうか。
リードに必要な持久力や、トラッドに必要なジャム能力諸々は失われたが、10ヵ月間ボルダーに再び取り組んで力がそれなりに戻ってきたことを実感する。
年末でもあるので、ざっと自分の2023年のクライミングを振り返って来年の意気込みなどを書いてみる。


2023年のパフォーマンス振り返り

正直言って岩には数えるほどしか行っていないし、特段の成果はない。
ただ1年くらい休んでいたクライマーがこんな感じで力を戻していくという参考にはなるだろう。

・2023年3月
初回はライノの6級で4トライかかる。5級は登れず。
3月末までにはライノの4級を10本コンプリートして3級も3本ほど登れた。

・4月
荻パンでも簡単な3級が2本くらい登れた。
後半だと秋パンでは触った3級は結構登れて、1日で7本登れた。
ライノで3級をコンプして、2級が1本登れる。

・5月
御岳に行くも「嶺の夕(1級)」「ピンチオーバーハング(初段)」などが登れず。3級くらいでお茶を濁した記憶。
ライノの2級が数本登れ出して、秋パンで1級が1本登れた。

・6月
瑞牆で「祭の花」「夏木立」「百里眼」などやり易目の1級は再登できるが、「ガリガリ君」などは無理。
ライノで2級を残り2本くらいまで登れた。

・7月
ライノで2級コンプ。
Pump2へ行くも、5.11dが限界で5.12aは登れなかった気がする。

・8月
コロナとかその後遺症で満足に登れず。

・9月
ライノで1級が登れ出す。
でもインフルでまたあんま登れなかったり。

・10月
ライノで1級計3本。

・11月
ライノで1級計6本。
瑞牆へ計2回行き、「空をこえて(初段)」などを登った。

・12月
瑞牆で「マーヴェリック(二段)」、比叡で「不文律(二段)」などが登れた。

<九州ツアーのインスタ>

以前はライノの1級は10本ほぼ全てコンプリートし、初段も少しだけ登れていたからまだ力は戻り切っていないのかもしれないが、易し目とは言え岩で二段が登れ出しているし順調に復活できている気はする。
何よりボルダリングへの情熱を取り戻したのが嬉しい。

 

2024年の意気込み

あくまで勉強優先ではあるのだが、幸いなことにうちの大学は春休みが幾分長く2月3月は結構クライミングに充てられそうだ。
日々の登りのベースがボルダリングジムになるのでどうしてもボルダー中心のクライミングライフになりそうだが、それを逆手にとってインドアでも岩でもできれば難しいボルダーに挑戦したい。
37年間生きてきてようやく気付いたことだが(と言うか、わかっていたけどはっきりと口にすることを憚っていただけなのかもしれないが)、「難しいものに挑戦することは楽しい」

課題に対して、歴史がどうこうとか、見栄えがどうこうとか、ムーブがどうこうとかクライマースピリットという偏屈なプライドが邪魔して純粋に「難しさ」という要素を求めることができないことが未だにある。だが、来春は「難しさ」を楽しんでいきたい。

胸を張って”この課題、単に難しいからやりたいんです”と答えてみたい。

(話が逸れるが、これは医学部再受験を通して気付いたことでもある。
高偏差値の高校の子達が医学部や東大を目指すことをとかく否定する人がいるが、別に動機が「難しいから目指す」でも一向に構わないと思う。
もちろん医師という職業に就いた後はその職業を全うするべきだが、難しい問題とか難しい大学にチャレンジすることそれ自体のワクワクは否定されることではない)


ということで3月以降に難しいボルダー課題にチャレンジするため、トレーニングを引き続きやる。
荻パンとかアングラとかそういう厳しいジムへも遠征したい。
あと自分がクライミングをやりだしたらコンペとか岩の最前線とかの状況にも再び興味が湧いてきたので、できる限りキャッチアップしていきたい。

さぁ楽しいことばかりだ。