矢のように半年は過ぎて 2023秋

矢のように半年は過ぎて 2023秋

時の流れは早い。
学生になってからあっという間に半年が経ってしまった。
光陰矢の如し。
病院魔の如し。

この半年間、新しいことを始めようとしたり何にもしなかったりいろいろあったけれど、とりあえずクライマーとしての復帰に向けたトレーニングを開始したのでその表明を書こうと思う。


半年間の医学部生活

物事を深く気にしない性格だけれど、さすがにこの年齢から医学部に入って大丈夫なのかという不安は少しあった。
しかしそんなものは杞憂に終わり、友人もできて、部活にもたまに参加して、テストも(今のところ)乗り切っている。

ただ以下のような誤算もいくつかあって、思った通りになんでもいくわけじゃない。
・クライミングと医学を繋げる活動や勉強が全く進んでいない
・医学、生物、英語の勉強を自分でやることは不可能
・能動的かつ主体的にフォーカスできることはせいぜい1つか2つ
(・飲み過ぎている)

入学前は「クライミングを医学で解明してやるんだー」とモチベーションが湧いていたけれど、結局蓋を開ければ論文を読んだりするどころか自分の頭をこのテーマに関して回すことも今のところは皆無。
わかっていたことだけど、究極のところ自分は自分のクライミングに一番興味があるわけで、人のためとかそういうことを考えても上手くはいかない人間なようだ。
それは医学部に入った動機との整合性がとれないと言う意味では悲しいけど、クライマーとしては幸せかもしれない。

そのほかの医学や生物や英語の勉強も同様で、授業に出たりテスト前に知識を詰め込むことが関の山で、自主的に継続的に勉強することは至難の業だ。
でこれまでの人生でもそうだったけれど、こういった取り組みは強制的に勉強をやらざるを得ない仕組みを自分に課すことが一番。
具体的には、英語に関してはHSLPという英語を使った課外授業的な講座を取ったり、今後留学プログラムを希望することで追い込んでいくしかない。
医学や生物は試験対策委員に自分から立候補したり、テスト前みんなで勉強することで詰め込みでも良いから理解を深めていくなどだろうか。
自分はとことん怠惰な生き物だと認識した上で、最低限達成すべき仕組みの檻に自分をぶち込むしかない。

他にも、登山、ランニング、麻雀、映画・本・アニメ等のコンテンツ消費、などなど時間を費やしたいことはたくさんあるのだけれど、何か自分で主体的に取り組めることは1つか2つが限界であり、そうなるとやはり僕はクライミングに集中したいと考えている。
ということで強くなるためのトレーニングを再開する。

トレーニング記録から自分の現在地を把握する

クライミングはフィジカルが全てだとかそんなことは全然思わない。
しかし、自分自身の過去と比較するならば、大幅なテクニック向上が無い限りフィジカルの水準がおおよそのクライミング能力を規定するだろう。
だとすると、自分が過去に最もクライミングの調子が良かった時のフィジカルレベルをベンチマークし、そこを目指すことに意味はあるはずだ。
僕が過去最もクライミングのパフォーマンスが良かったのは3年前の2020年度シーズンで、インドラ(二段)、カンダカラ(三段)、ランペイジ(四段)、美しき流れ(5.14a)を登った。
そしてそのシーズンはフィジカル強化に真剣に取り組み記録もきちんと取っていて、一部を↓のブログに書き残している。

年を取ってしまったハンディキャップはあるかもしれないが、当面の間は登りこみつつこの3年前の水準にフィジカルを持っていきたい。

いくつかの指標を「2020年」→「2023年現在」で比較し、弱点をざっと考える。
■体重
「58~59kg」→「61k~62kg」
ここはせめてあと2kg落としたい

■ジム(ライノ)での登り
「1級全てと初段1,2本」→「2級全てと1級2本」
ちょうど1グレード落ちている

■背筋などの引く力
「片手懸垂左右1回」→「ロックですら3秒くらいが限界」
「懸垂25回以上」→「懸垂15回くらい」
「フロントレバー数秒」→「全然できない」
肩を怪我したこともあるけど、とにかく引けない

■保持
「15mm2本指(人中、中薬ともに)3回懸垂」→「1回懸垂が限界」
「6mm3秒」→「8mm数秒が限界」
「20mmで片手3本指ぶら下がり3秒」→「23mmで片手4本指ぶら下がり3秒が限界」
体重増加もあるけど、カチの持てなさが顕著


↓参考までにビーストメーカーのラング幅。


今回のブログはただの現在地確認までとする。
さて、どこまでクライマーに戻れるか。
そしてあの頃を超えることはできるのか。

トレーニングの進捗報告などは今後もブログでしていきたい。