『Rock & Snow 078』の宣伝&個人的見どころ&補足として「リードとボルダーの相関」

2017年12月6日(水)に『Rock & Snow 078』が発売されました。

定期連載の「僕らは考える石ころである」と、先日のボルダリング検定のレポートが載っているので、宜しければご覧になってください。

この記事では宣伝を兼ねて、超簡単な今回のロクスノの個人的な見どころと自分の連載の補足などをさせていただきます。


ロクスノ078の個人的見どころ

今回のロクスノはジムクライマーからアルパインクライマーまで楽しめる内容になっているのではないでしょうか。

前回の077に引き続き、新体制のロクスノは僕的には好みです。

 

御前岩の再公開

なんと言っても30年ぶりに再公開された御前岩のトポ及び、御前岩を登る平山ユージさんの表紙がカッコ良すぎる。

ユージさんはやっぱり登る姿だけで何かを語れる大スターなんだな。

ルートとしてはマルク・ル・メネストレルの初登した伝説の「パチンコゲーム」(5.14a)が気になりますね。

そして第2登がユージさんなのは知っていましたが、第3登はなんとベースキャンプのジュンジュンさんだったのか!あつい。

 

フリーでの記録

他の岩での記録も満載で

・アダムオンドラが「Silence」(5.15d)を登ったインタビュー

・一宮大介さんが「Creature from the Black Lagoon」(V16)を登ったインタビュー

・コリンヘイリーの来日インタビュー

・そしてライノと関連の深いクロニクルが2つも!宮下君のノーマットでの「ヘブンズゲート」(なぜか今更。笑)と小林さんの「頭痛」「伴奏者」!

 

アルパインでの記録

これもちょっと全部読み切れていないけれど、すごい記録が満載です

・佐藤ユースケさん増本さんの「ベアトリス東壁」

・長門さんと横山さんの「K7西峰南西稜初登」

が詳細に載っています。

とりあえず写真だけでもド迫力だから見るべき。

 

メンタルの研究

本誌のメイン特集。

中嶋徹さんを初めとして、名だたる岩場クライマーとコンペティターがメンタルやリスクの考え方をそれぞれ語っています。

コンペにも岩にも活かせるヒントが超満載なのでは。

ここの内容だけでもいくつか記事が書けそうなくらいみんなそれぞれに面白い考えを述べている。

 

 

「僕らは考える石ころである」の補足。ボルダーとリードの相関

僕の連載は、ボルダーとリードの関係について書いています。

詳しくは読んで欲しいのですが、要旨を超簡単に言うと、

「基本的には、ボルダー強い人はリードも強いし、リードが強い人はボルダーも強いよね。

じゃあ所謂ボルダラーですって人は、リード全くできなくて良いの?」

みたいな話ですね。

で、ボルダーとリードの関係を語る上で、ロクスノではあんまり小難しいデータを出し過ぎると読者置いてけぼりなので、上位陣だけ見せるという簡単な(しかし超インパクトのある)データしか掲示していないです。

と言うわけで、せっかくなのでそのバックデータとなったものをこの記事に掲載します。

 

ボルダリングとリードの順位相関

2017年のボルダリングジャパンカップ(BJC)と日本選手権の選手の順位に相関があるかを調べました。

対象はどちらにも出場している選手。

順位は最下位を100とした所謂パーセンタイルで表示しています。

では早速結果を見てみましょう。

 

男子

 

女子

 

横軸がBJCの順位

縦軸が日本選手権の順位

ドット1つ1つが選手です。

一見まばらに見えてちょっとわかりづらいのですが、左下から右上に分布しています。

つまり、ボルダーが強い人はリードも強く、逆もしかりということです。

相関係数(R)は男子で0.6程度、女子で0.5程度あるのでそこそこの相関がやはり見て取れます。

p値もどちらも余裕で0.01を下回るので有意です。

つまり、ロクスノに載せたように上位陣だけの話ではなく、出場選手全員まで広げてみてもやはり「ボルダーとリードの順位には相関がある」のです。

 

ちょっとごまかしていること

でもこの議論はちょっとごまかしていることがあって、相関関係があるからといって因果関係があるかは実はまだわからないのですよね。

つまりリードをめっちゃ練習したからそれが原因となってボルダーが強くなるのかというのは、この結論だけでは言えません。

まぁその辺はこの分析だけからは語れないですな。

 

 

ボルダリング検定のレポート

ボルダリング検定の概要とか当日の様子のレポートも簡単にですが書かせていただきました。

前にブログで書いた記事もどうぞ。

5級と1級のクライマーは何が違うのか ~第1回ボルダリング検定を通じて~

 

あわせて読みたい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください