屋久島ボルダリングフェスに行ってきた
2017年12月2日に屋久島で開催された屋久島ボルダリングフェスに行ってきました。
天気も良く、課題も最高でとにかく楽しめるフェスでした。
フェスの概要紹介と、あと今後屋久島でクライミングをしてみたいという人のために簡単に記事を書きたいと思います。
フェスの概要
屋久島ボルダリングフェスは縄文杉発見50周年として行われたイベントです。
屋久島フリークライミング協会が屋久島のクライミングの開拓等を行っているのですが、そこに小山田大さんを呼び開拓を大幅に進めることで今回のボルダーエリアの公開に至りました。
関東の人にとって屋久島まで行くこと自体が時間的・金銭的ハードルが高いのですが、このフェスは非常に良心的というかおもてなしに溢れるもので参加者は大満足だったのではないでしょうか。
まず参加費は5,000円なのですが、そこにトポ(2,000円)と地元の名産品の食事で溢れる懇親会参加費も含まれています。
さらに参加者の全員にクラッシュパッドを初めとする超豪華な協賛品が抽選で当たりました。
僕はUPアスリートのBCAA(4,550円)、妻はノースのザック(9,500円)が当たったので、もうこれだけで元が取れている、、、。
そして肝心のクライミングフェス自体では、ロケーションや迫力抜群のボルダー群の中で登れる上に、小山田大さん、堀創さん、中嶋徹さん、一宮大介さん、大場美和さんなどのクライマーの登りを目の前で見ることができる。
イベントとしてはこれ以上ない完璧なものだったように思います。
そして何より雨の多い屋久島でこのイベントの日は一日中晴れだったということが素晴らしかったですね。
最高の天気!
トポ
屋久島のクライミングエリア紹介
屋久島のクライミングはボルダーというよりは、マルチピッチなどのリードクライミングや沢登りが昔はメインだったそうです。
しかし10年ほど前に小山田さんが屋久島を訪れボルダーの開拓をして以来、徐々にボルダーの開拓も進められました。
そしては今では屋久島に10近いボルダーエリアが存在するまでになっています。
今回フェスが行われたのは、高速船が到着する安房(あんぼう)から時計回りに車で50分ほど行った瀬切(せぎれ)ボルダーエリア。
ここは海エリアと山エリアという2つの違ったエリアが歩いて5~10分のところに隣接しているというアプローチが奇跡的な場所です。
特に海エリアは、国内でここまでの綺麗なロケーションはなかなかないのではないかというくらい気持ちの良い場所。
この玉座岩(下)と王様岩(上)とか、インスタ映えレベル100じゃないですか。
(僕の写真レベルが低いことを差し引いても素晴らしいでしょう)
山エリアにも結構高くてカッコ良い岩が多くて、やりごたえがあります。
山エリアの雰囲気はなんとなく恵那っぽいですね。
岩質は、砂岩と花崗岩が混在しているらしいです。
たしかに海はフエコ(穴)が多くて砂岩っぽくて、山は花崗岩ぽかったっすね。
細粒花崗岩、とか言っていたかな?
参考までに昔書いた岩質の記事。
(当時の知識で書いたので一部正確性に欠くかもしれないけれど、何も知らない人には参考になるかと)
課題の紹介
1日(というか6~7時間くらい)しかいられなかったので全く網羅できていないですが、課題をいくつか紹介すると
海エリア
なんといっても「波の綾」(五段-)が目玉でしょう。
小山田さんが現在のところ生涯最高の一本と形容する課題です。
王様岩には中級者くらいが楽しめる課題が多くてワイワイできます。
トラバースの「ヤクザル大王」(2級)は、ムーブが超面白い!
右には「紺碧」という三段-もあって上級者も満足できるのでは。
玉座岩のメインは「バライカ」(1級)!
これは絶対に触るべきだけど、6mのハイボールでランディング悪いのでマットとスポッターがいた方が良いですね。
マット2枚でやったらマジでガクブルでモジモジしまくった。
動画
あと「プラチナ」という課題が綺麗なフェイスでトポでは1級となっていますが、くっそ悪いので早速初段だかなんだかに格上げされていました。
敗退した、、、。
山エリア
山エリアはあんまり写真が撮れていないけれど、課題数がかなり多くて1日じゃ楽しみきれないです。
下の写真はメインのハイビスカス岩。
左ラインが「ナバタメ」(初段)、右ラインが「シガテラ」(初二段)。
できなかったけれど、どちらも迫力抜群。
ムーブが面白くて3つ星課題の「サルノシカト」(1級)。
1級ですがかなり苦戦しました。充実感溢れる好課題。
動画
他にも10級くらいから三段くらいまであって、どのレベルの人も満足できるエリアですね。
終わりに
正直1日で帰るのがもったいなさ過ぎた、、、。
次来るときはマルチピッチと合わせて2週間くらい滞在したいですね。
興味ある人は是非足を運んでみてください!
ではでは。
-
前の記事
登ることに飢えているか 2017.11.30
-
次の記事
『Rock & Snow 078』の宣伝&個人的見どころ&補足として「リードとボルダーの相関」 2017.12.06