クライミングにおける完登の種類、加えてGWの成果
GWに小川山と瑞牆へ行ってきました。
その動画を載せるとともに、今回はクライミングにおける完登の種類の説明を簡単にします。
うーん、完全にクライミングブログと化していますね。
クライミングにおける完登の種類
クライミングにおいて岩の上まで完全に登った時、ジムならばゴールホールドを両手で保持したとき、その課題を完登したとみなされます。
しかし完登は次の2つの判断基準で実は3種類にわかれます。
1.その課題に触ったのは初めてだったか
2.他人の登りを見なかったか
1.でNoの場合、つまりその課題に触ることが2回目以降での完登だったならば、「レッドポイント」での完登とみなされます。
レッドポイントは完登の中では最も低い評価の完登です。
つまりクライミングとは自身にとって初トライでの完登であったか否かを非常に重視するスポーツなのです。
1.でYesの場合は2.がYesかNoかで完登の種類がわかれます。
2.がNoの場合、つまり他人の登りを見た後の完登であった場合は、「フラッシュ」での完登となります。
他人の登りを見ているとはいえ、ホールドの深さやフリクションを初めて体感しながら登らなくてはならないためフラッシュで完登することは難しいです。
そして2.がYesの場合、つまり他人の登りも全く見ていない場合は「オンサイト」での完登と呼ばれます。
オンサイトは完登の中で最高の評価を受けています。
ですのでクライマーが最高グレードを語る時は、
レッドポイント○段
フラッシュ□段
オンサイト△級
などと言うことも多いです。
オンサイトとレッドポイントのグレードが近い人はムーブの組み立て、頭の中でのイメージの描き方が非常に上手い証拠とも言えるのでカッコいいです。
GWの成果
ついでにGWに小川山と瑞牆で登った主な課題を書きます
瑞牆
瑞牆レイバック 5級
夜を待ちながら 2級 フラッシュ(ただしカンテ使用)
日々の暮らし 1級
小川山
ホワイト・ティアーズ 4級
コンケーブ 3級 フラッシュ
穴社員 3級
三日月ハング 1級
1級の二本は動画があるので載せますー
三日月ハング
・グレード:1級
・地域:小川山
・岩:ヴィクター
・初登者:???(誰か知っていたら教えてください)
・命名の由来:ゴール1手前のカチホールドが三日月の形であることから
・概要
ヴィクターの岩にある人気課題。
男女の差があまり出ない良課題。
最終のリップ取りが核心です。
日々の暮らし
・グレード:1級
・地域:瑞牆
・岩:美しき日
・初登者:室井登喜男(2000年前後?)
・命名の由来
同じ岩にある美しき日(二段)の派生として命名したと思われる。
美しき日の命名の由来は定かではないが、室井氏は瑞牆ボルダーエリア公開の日のことを『Rock&Snow054』で美しき日と呼んでいる。
・概要
楽しいトラバース課題。
同じ岩にある美しき日がめちゃくちゃカッコ良い課題のためどこか地味。笑
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