スポーツ・盤上ゲーム・勉強における筋トレとは何か?
みなさんがボウリングを上手くなろうと思ったらまず何をするだろうか。
僕はボウリングに関しては素人だが、とりあえず
1.ボウリング場にひたすら通う。
2.上手い人にボウリングのコツなどを教わる
3.それを元にひたすら投げ込む
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などすると思う。
しかし先日知った驚くべき事実。
ボウリングの上級者は『スクワットをして下半身から体を作る』というのだ。
ボウリングは手でボールを投げる競技なのに、まさか下半身の筋肉を鍛えることが成績アップに繋がるとは。
たしかに言われてみれば下半身が安定していた方がより精度の高い玉を投げられそう。
自明だと思われること
あるスポーツ・盤上ゲーム・勉強などにおいて上達する方法の一つは、ひたすらその競技自体に関わることをやり込むということ。
この記事で考えたいこと
あるスポーツ・盤上ゲーム・勉強などにおいて、その競技自体に関すること以外をやった方が効果的・やらなければ上達は見込めないというものが一般的に存在するか。
例えばボクシング
ボクシングの上達法は素人の僕でもいくつか知っている
①試合
②スパーリング
③サンドバック打ち
などなど。
これらはボクシングという競技それ自体をやり込む練習だ。
しかしボクシングそれ自体には含まれない練習もある。
④腕や腹筋背筋などの筋トレ
⑤ランニング
などだ。
ボクシングという競技はどれだけ走れるかを競うものではないにも関わらず、みなランニングを練習に取り入れている。
それはもちろんボクシングにはスタミナが不可欠であるとわかっているからである。
ボクシングそれ自体をやり込むよりも効果的にスタミナを鍛えようと言うのがランニングなのだ。
オセロ(将棋・囲碁もそうかは不明)
一方オセロに関しては中森六段という日本で10本の指に入るであろうオセラーが『オセロにおける腕立て伏せ』という素晴らしい記事を書いているのでそちらを参考にして考えたい。
オセロの上達法は一般的に
①試合
②棋譜並べ
③終盤の詰めオセロ
④手筋・定石の暗記
などがある。
しかしこれらは全てオセロそれ自体に関係した練習だ。
つまりボクシングで言うところの
①試合
②スパーリング
③サンドバック打ち
のレベルの練習なのである。
ではオセロにおけるボクシングの
④腕や腹筋背筋などの筋トレ
⑤ランニング
は何なのか?
おそらくそれは誰も知らない。個々人でやっているオセロと関係しない練習はあるのかもしれないが少なくとも一般的には決まっていない。
いやもしかしたらオセロという競技はオセロそれ自体をひたすらにやり込むことが一番の近道であるということは十分ありえる。
だがボクシングでランニングをしてスタミナをつけない選手が仮にいたら、おそらく弱い。
オセロにもみんながわかっていないだけでオセロの基礎能力を効率良く上げることのできる、オセロとは関係ない方法がある可能性だって十分にある。
それが、そろばんなのか、微分積分問題を解くことなのか、精神統一なのか、睡眠時間を延ばすことなのかは、今のところ誰も知らない。
その他のスポーツでも
でも例えばダーツやビリヤードなどにおいても僕は競技それ自体をやり込む以外に上達方法は想像できない。
もしかしたらダーツやってる奴なら当然みなやっている、ダーツそれ自体とは関係ないが、ダーツの基礎力を上げることのできるトレーニングがあるのかもしれないが。
勉強、特に受験勉強
では受験勉強ではどうなのか。
例えば数学。
①模試を受ける
②過去問などの問題を解く
③定理を理解する
④計算能力を高める
などがパッと思いつく。
でも僕が習っていたかつその後教えていたアヴァンセという学習塾では
⑤他の科目を勉強する(科目数を増やす)
⑥本を読む
⑦DVDを見る
⑧映画を見る
なども受験勉強に有効であるという信念を持って、本やDVDがたくさん置いてあり貸し出しもしていたし、映画会なども塾内で開かれたりしていた。
ただそれが本当に成績アップにつながっているかは誰にもわからないけれども。
結論、は何も出ていないので感想
今僕がハマっているものは、ロッククライミングとオセロなわけだけれども、クライミングはそれ自体に関係のない上達法もたくさん知っているわけです。
①食事制限や有酸素運動により脂肪を減らす
②タンパク質をより多く取り、筋肉量を増やす
③柔軟をして体を柔らかくする
などなど。
でもオセロに関してはひたすらオセロに関係することをやって上達をはかっているわけ。
それがすごく不安なのです。
決定的に足りていないオセロの能力を補うような練習法があるのではないかと。
他の競技やってる人でも同じこと思ったりしないのかなぁ・・・
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