真夏の瑞牆。トワイライト、ベルジュエール、シルバーフリーウェイを登った

最近は岩に行こうと思ってた日が雨だったり、いまいち予定が組めなかったりでインドアメインでしたが久々に2泊3日の瑞牆!

真夏でサウナのように暑かったですが、僕も妻のむっちゃんも登りたかったルートが登れて大満足の3日間でした。

 

 


トワイライト

初日に末端壁にある「トワイライト」(5.11c)がやっと登れました。

前傾した壁に砂時計の様な形のワイドクラック、そしてその上のスーッと伸びたハンドクラックが特徴的。

4月下旬に初めてトライしたのですが、ワイドクラックパートの体験したことの無い難しさと、その時に自分の不注意からロープと岩に手を挟んだままフォールしてしまい大流血した経験から、無意識に敬遠していました。

しかし高難度クラックに手を出してくならばトワイライトを避けては通れないので、6月下旬から再びトライすることに。

雨でワイドの中がぬれていたりして途中で引き返したトライなども含めると、5日間で通算7トライしましたかね。

純粋なクラックの難易度ならば僕がこれまでに体験した中で一番難しかったですし、個人的には城ヶ崎の「マリオネット」(5.12a)よりも難しく「スコーピオン」(5.12b)と同程度のグレードに感じましたね。

ただそれは僕がフェース登りに慣れていてまだまだクラック技術が低いからそう感じるのでしょう。

でも本当に全てのクライマーにやってみて欲しい課題です。

いずれにせよ文句のない四つ星課題が登れて大満足なのと同時に、登れてほっとしたという安堵感もありました。

 

<トワイライト 動画>

 

 

ベルジュエール

2日目は正面壁のマルチピッチ「ベルジュエール」(5.11b、10P)をチームでリードフォローともにノーフォールで登れました。

ベルジュエールは十一面岩の正面壁の頂上まで登ることができ、多彩な内容を持つ瑞牆を代表する一本。

こちらも丁度2ヶ月前の初トライの時に8P目の通称「T字クラック」(5.10b)でむっちゃんがフォールしてしまい、もう一度下からきちんと登り直そうとそこで引き返した因縁のマルチ。

そこから体調不良とか雨とか僕のグラウンドフォールの怪我とかでタイミングが合わず、今回ようやく万全の状態で再チャレンジ。

そしてせっかく登るなら前回と担当ピッチを逆にした上で、更にむっちゃんが8P目も担当しようということに。

 

1P目(5.11b、む):ベルジュエールの中でグレードとしては最も高い1P目。最後のスラブでの1歩がいやらしく、僕は通算3度やっているが毎回もじもじしてしまう

 

2,3P目(5.10a、み):最初のハングトラバースの足が悪く、ここにグレードが付いているはず。そこから上は慎重にいけば落ちない

 

4P目(5.9、む):写真が無いのが残念だけれど最後のハンド~フィンガークラックは見ためも綺麗だしクラックの練習にもなるとても良いピッチ。体感としては5P目よりも難しいので5.10aで良いと思う

 

5P目(5.10a、み):大フレークを登る迫力のあるピッチで、ベルジュエールの顔とも言えるパート。最後ののっこしで緊張が走るが、キャメロットの5番以上があればメンタル面を含めて個人的には最も登り易いピッチだと感じた

 

6P目(5.8、む):リングボルト1本でチムニーを登って行くため落ちられない。リードするのが精神的に一番いやなピッチ

 

7P目:歩き

 

8P目(5.10b、む):僕はベルジュエールの中での核心だと感じるピッチ。T字クラックの抜けのところは的確なハンド&フットジャム技術が無いと越えられない。むっちゃんが気合でレッドポイント

 

9P目(3rd、み):ロープ無しで行こうか少し迷う程度のピッチ

 

10P目(5.8、む):最初のクラックを抜けるところが意外と難しい。5.8よりは悪い気がする

 

ということで無事にベルジュエールをチームでワンプッシュでレッドポイントすることができました。

頂上からの眺めが本当に素晴らしくて、クライミングをやっていて良かったと心から感じました。

もろもろ苦戦したこともあってとても思い出に残るクライミングになりましたね。

 

 

シルバーフリーウェイ

<1P目を登った僕>

 

<2P目取り付きから。ハングの下を右上していくワイドが3P目>

 

3日目は疲労も溜まっていたので、僕はまだ行ったことのないカンマンボロン・大面方面の偵察がてら短いマルチでもやろうと思い御祝儀岩の「シルバーフリーウェイ」(5.10b、3P)をやることに。

結構迷ったことも影響しましたが何だかんだでチップの駐車場から取り付きまで2時間以上かかったかも、、、。

このシルバーフリーウェイは1985年(瑞牆本にはそう書いてありますが、『岩と雪 105』に載っていることから1984年の間違いな気もしますが)に内藤さんらがグラウンドアップで開拓したルート。

広大なスラブから始まる岩壁を真正面から登って行くとっても気持ちの良いマルチです。

内容はかなりスリリングでしたがなんとかチームオンサイトできました。

特に1P目のリードは久々に痺れた。

全体的にシビアなルートに必要最低限、というか現代の感覚からすると必要以下、のボルトしか打たれていなく開拓者のスピリットがほとばしります。

トポでは1P目:5.10b、2P目:5.10b、3P目:5.10aなのですが、瑞牆本の中尾さんのコメントでは体感それぞれ5.10c/R、5.10b/R、5.10bと書かれていて、Rという「墜落した場合重大な怪我に至る可能性がある」という形容詞グレードを付けています。

(ちなみにこの記事で瑞牆本と同じ中尾さんのシルバーフリーウェイに対する文章が読めます。超名文)

僕は1,3P目をリードしましたが、特に1P目は小川山などの5.10cのスラブと比較しても5.10bでは辛いのではと感じました。

ぶっちゃけ「あ、これ20%くらいの確率でまたグラウンドフォールするかも、、、」と頭によぎりましたね。

3P目のワイドは経験が少ないのでなんとも言えませんが、5.10aのワイドである「予期せぬプレゼント」や「よろめきクラック」より持久力的に少しキツイかな?

ただ取りつく方はもろもろ注意して臨んだ方が良いかもしれません。

1P目の出だしが本当に落ちられないのと、ところどころ岩や木が脆くて2P目では僕がフォロー時にノートパソコン大の岩がごっそり剥がれてフォールし、3P目ではむっちゃんがフォロー時に小さな木が抜けてフォールしたので。

 

さー次は何をやろうかなー。

 

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