城ヶ崎通いの日々。「悟空ハング直上」が登れた
久々に普通の岩登り日記。
この2月に合計4回城ヶ崎に登りに行き、一番の目標だった「悟空ハング直上」がボルダースタイルで登れました。
何となく思うところを書きます。
悟空ハング直上
妻のむっちゃんと2月上旬に城ヶ崎へ初めて行き、そこで何気なく触った課題が「悟空ハング直上」でした。
おたつ磯という伊豆高原駅のそばの海岸に悟空ハングの岩はあります。
悟空ハングも直上ver.も初登はトップロープによって成された課題です。
悟空ハングの岩は下部から見ると六角形になっている印象的なハングであり、右に逃げるのが悟空ハングで、そのまま真っ直ぐに綺麗なフェイスを登るのが悟空ハング直上です。
直上ver.はボルダースタイルで過去に登られているかは不明です。
通常の悟空ハングも直上ver.も高さがあって本当に気持ちが良いです。
初めに行った時に直上ver.が登れなかったのが悔しく、帰宅してからもこの課題が頭から消えなかったため、勤務前なども含めてその後ソロで3回も電車で城ヶ崎に通いました。
情報やムーブがほとんどわからない中、城ヶ崎の波打ち際で1人で向き合うのは本当に幸せでしたね。
・トレーニングや準備
悟空ハング直上は細かく痛いカチがいくつかあり、特に右手人差し指へのダメージが大きいです。
1度右手人差し指が裂けて血が出てかなり萎えました。
しかし(悟空ハング直上とは関係なくですが)2月頭からやっていた、カチトレの成果が出たような気がして嬉しいです。
カチトレと言っても、カチ課題を多めに登るとか、痛いカチで懸垂するとか単純なものですが。
あと、左足の超狭いハイステップが一つの核心なので、出発前の自宅と行きの電車の床で入念にストレッチしました。笑
・グレードや初登者など
悟空ハング直上は『Rock&Snow No.12』によるとトップロープで5.13a/bがついています。
初登は2001年1月~3月あたりに吉田和正さんによってされています
(あくまで僕の体感ですが、ボルダーグレードで二段程度に感じられました)
余談ですが『Rock&Snow No.12』と『Rock&Snow No.13』の吉田さんインタビューは半端じゃなく面白いです。
「チッピングに対する考え」「平山さんと室井さんの登り方の分析」「足のトレーニング」などなど。
・動画
動画あげておきます!核心うるさいです、、、
その他登れた課題
その他に登れた課題の動画や簡単な感想も書いておきますね。
・悟空ハング
右に逃げる悟空ハングもとても素晴らしい課題です。
文句なく三ッ星!
グレードはトップロープで5.12b、ボルダーで1級ですね。
・モンスターマン
これぞボルダーというジムチックな好課題。
初登時は二段でしたが、最近はロクスノなどでは初段とついていますね。グレード変化の経緯は不明。
(でも僕の体感も初段ですかね)
城ケ崎という場所
ちなみに、モンスターマンがある富戸駅も、悟空ハングがある伊豆高原駅も、東京から実はかなり近いです!
東京駅~伊豆高原駅は片道では
・新幹線を使えば乗換1回で、1時間45分程度、5000円程度
・踊り子を使えば乗換0回で、2時間ちょっと、5000円程度
・鈍行なら乗換1回で、3時間程度、3000円以内
といった感じです。
東京駅~御嶽駅がホリデー快速で1時間45分程度、1000円程度、なことを考えると実は関東から最もアプローチしやすい岩場の1つなのではないでしょうか。お金は御岳よりはるかにかかりますが、、、
車でももちろんいけます。
(ちなみに僕は4回の城ケ崎通いでこの交通手段全て経験しました。笑)
この2月に何度も行ったせいで、城ヶ崎という場所が大好きになってしまいました。
クラックやリードも豊富だし、単に海風を浴びているだけで癒される場所なのでオススメです。
ではでは。
城ヶ崎のトポはこちら。
・ボルダートポ
『日本ボルダリングエリア下』 僕は持っていないのでどの程度詳しいかは不明
『Rock&Snow No.62』 ラインがわかりづらい課題も多いです
・リードトポ
『日本100岩場3 伊豆・甲信』
<ロクスノ012 悟空ハング直上>
<ロクスノ013 吉田さんインタビュー>
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