御前岩でDAIJAを登ったり、城ヶ崎でゲルニカに苦戦したり
3月1,2日(木、金)で御前岩と城ヶ崎で遊んできました。
ここ最近は近場だと、二子山→御前岩→城ヶ崎って感じでローテーションしていますね。
御前岩
この日は、飛びっきりの雨男であるそーたさんと御前岩へ。
そーたさんは木曜日休みで岩へ行っているのですが、木曜日に限ってよく雨に降られることで有名です。
しかし僕は基本的に「雨男・雨女」とか「血液型性格診断」とか「幽霊」とか「水素水」とかそういうものを1ミリも信じていないので、そーたさんにも「木曜日が雨が多いとか統計的にはありえないっす」と言い続けています。
そうなんです、曜日なんてものは長期で見ればランダムになるので何曜日が雨とかはないのです。
そしてこの日は、、、。
雨。
いや、予報ではたしかに雨でしたがこんなにも土砂降りだとは、、、。
Rain manそーた恐るべし。
10時くらいまでは雨が降っていたためトイレの前で時間を潰し、その後偵察がてら岩場に行ってみると、なんとそこそこ岩が乾いている。
とりあえずわかったことは
・傘が必要なくらい土砂降りでも「エレファントロック南面」はそこそこ乾いている
・ただし上の方のガバゾーンはびしょ濡れ
・朝に雨が止めば「(蒙古タンメンより右を除いた)ドラゴンロック」「(アスリーツボディを除いた)エレファントロック東面」も午後から夕方には乾く
ということですね。
僕らの目当てはそれぞれ「アスリーツボディ」と「蒙古タンメン」だったので、びしょ濡れのそれらは諦めこの日は二人とも初めての南面の一番下で遊ぶことに。
アップで触った「なめなめくじ」(6c+)や「お尚」(7a+)も下部核心の課題だけれどむしろ上部のドガバゾーンが濡れていてマジで恐かったです。
で僕は、スッと縦に伸びたコルネが美しくて登ってみたかった「DAIJA」(7c+)をやってみることに。
下部で苦戦しましたが左の方にあるホールドを使ったら一気にムーブが起こせて登れました。
ボルダリーな課題ですね。
ちなみに初登は1987年の高校生の平山ユージさん。(『岩と雪』127に詳細が載っています)
第2登は柘植求さん。
7c+はデシマルグレードに換算すると5.12d/13aですが、初登時発表はDAIJAは5.12cとされていました。
個人的にも少しグレードは甘いと感じましたが、そもそも御前岩のグレードはロクスノ78号に載っている通り
現在、国内ルートの多くが海外の主要エリアと比べ辛い方向へシフトしすぎており、その状況に一石を投じるという意味でもフレンチとした
という背景があるので納得ですね。
他にも御前岩の利用の仕方や再公開の経緯など大切なことがロクスノ78号に載っているので行く人は必ず熟読すべきです。
<Rock&Snow 78>
<フレンチグレードとデシマルグレードの換算はこちら>
次は今回触れなかった「アスリーツボディ」を登りたいですね。
<DAIJA動画>
城ヶ崎
翌日はまたしても宮下くんと城ヶ崎へ。
<前回の城ヶ崎>
https://micki-pedia.com/城ヶ崎・海金剛プチツアー、マリオネットが登れ.html
僕らの夢に描いたプランでは今回は
浮山橋で「ゲルニカ」を2人ともサクっと登る→宮下くんがアストロドームで「マリオネット」をサクっと登る→「スコーピオン」か「ブリザード」にトライ、という流れになるはずでした。
そして10時前には浮山橋に到着しアップもそこそこに「ゲルニカ」にトライすることに。
ゲルニカはオールナチュプロのクラックルートであり、グレードは5.10d。
初登はあの「忍者返し」や「スーパーイムジン」の初登者である池田功さん。
ちなみに命名の由来は岩を見るときっとわかるはずで、見た目はこんな感じ。
どことなくピカソのゲルニカの絵に見えなくもない。
そしてこの間むっちゃんが気付いたのだけれど、安山岩(マグマが急激に冷えて固まったもの)とゲルニカが描いたスペイン内戦の爆撃の熱的なものにもかかっているのではないかとのこと。
そしてこのゲルニカ、むずい。
というか僕らがジャミングもオブザベも下手くそ過ぎるのか。
ロープも要らないくらいの序盤で2人して大苦戦。
そしてこの日の浮山橋は灼熱のごとく暑い。
開始2時間くらいたってようやく核心がフィストが良さそうだと気付きますが、その後も上手く続かず。
結局二人とも完登したのはそこから更に2時間以上経った、15時過ぎでした。。。
いやーもう何度再認識したかわかりませんが、クラックルートの5.10台は全くなめられませんね。
当初描いていたプランが恥ずかしすぎる。
このまま帰るのも悔しいので2人ともスコーピオンを一応お触り。
そして核心部のフィンガーを中心に全く解決できず。
2人して凹む。
グレードとしてはマリオネットの1つ上の5.12bなのですが、今のところグレード1つ分以上の差を感じますね。
でもとっても面白いルートでやりがいがあります。
また近い内にこよう。
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