ロクスノ75号の宣伝&補足~BJCレポートとやり抜く力~
3月6日に『Rock&Snow 075』が発売されました。
僕はボルダリングジャパンカップ(以下、BJC)のレポートと、連載「僕らは考える石ころである」を書かせてもらったのでその宣伝と補足をさせていただきます。
<Rock&Snow 075>
BJCレポート
先週末のリード日本選手権の盛り上がりでもはやBJCが遥か昔のようですが、2ページに渡りレポートを書かせていただきました。
読んでもらって、あのアツイBJCの記憶を呼び起こしてもらえれば幸いです。
僕らは考える石ころである
今回のテーマは「やり抜く力」。
例えばナーレ・フッカタイヴァルは世界初のV17「Burden of Dreams」を4年以上かけて4,000トライの末に完登しました。
一方で、石ころクライマーにすらなれない砂粒クライマー達は簡単なトレーニングやストレッチですら3日坊主ならぬ1日坊主で終わってしまいます。
このようになぜ超一流クライマーと凡庸クライマーはこんなにもトレーニングなどをやり抜く力が違うのか、そしてそれはなぜなのかということについて書きました。
興味があれば是非読んでみてください!
そしてこの記事を書くにあたって大いに参考にしたのが『やり抜く力 GRIT』(アンジェラ・ダックワース著)という本です。
スポーツの分野のみならず、ビジネス・芸術・アカデミックなどでも、遺伝的な能力以上にこのやり抜く力があるかどうかが成功のカギを握るということが様々なケースを挙げて紹介されています。
またやり抜く力をGRITと呼び数値化し研究し、後天的にGRITを上げる方法についても書かれています。
ページをめくるたびに共感できる箇所や新たな発見があり2016年に読んだ本でbestの1冊でした。
<やり抜く力 GRIT>
でも本当にあらゆる分野でやり抜く力とか単純で強固な「実行力」の重要性を唱える人って多いですよね。
これまで見聞きした中で思い当たる言葉を挙げてみてもたくさんあります。
・矢沢永吉:「いつの時代だって、やる奴はやるし、やらない奴はやらない」33年前に矢沢永吉が語った言葉が心に響く
“そうじゃなくて世の中の仕組みってものはそんな生っちょろいもんでもないし、そんなちっちゃいもんでもない、ってことはオレは知ってるわけだ。知ってるつもりね。
いわゆるどういうこと言いたいかっていったら
「いつの時代だって、やる奴はやるのよ、やらない奴はやらない。」
いま物質でないもんはないから退廃的になって若者はパープリンばっかり集まって原宿で狂ってるっていうでしょ。
昔からあったのよそういうのは。思いません?形が違うだけ
凄いやつ、出ますよ。また出てきますよ、凄いの。そいつが出たその後にもまた凄いのも出てくる。
オレは何を言いたいかっていったら、そうだと思うよって言うわけ。やる奴の方の部類にあなたも入ったらってこと言いたいんだよね。そいつが決めることなんだからさ。”
・ウォーレン・バフェット(投資家):人気株ばかり追うな、謙虚になれ
“美雪(『インベスターZ』という漫画の登場人物)はバフェット氏を信奉し、「やると決めたことはやる」という氏の信念を、自分の投資原則にしている。株式市場が暴落しても保有株を手放さず、長期で資産を増やしたバフェット氏に倣い、「お薦め株や人気株には手を出さない。自分の目と耳で確かめた株しか手を出さない」と語っている。”
・ホリエモン:ホリエモンが教える、“企画を生み出すために本当に大切な力”
“ホリエモンは企画力自体にはそこまで重きを置いていない。「正直いって、企画だけならいくつでも思いつくよ!」と質問者の悩みに根本から反する意見を投げかけた。
では、企画を生み出すために必要な力とはどんなものなのか? ホリエモンは、「大切なのは、アイデアだけでなく実行力だよ」と力説する。大変なのは面白いアイデアを想起することではなく、それを実際にカタチにすることなのだ。”
・見城徹(幻冬舎代表):夢なんか豚に食われろ。圧倒的努力をせよ
“結局は、「圧倒的努力」をする人はいないんだよ。だから圧倒的努力をする人には、都合がいいんだよ。
755(トークアプリ)をやっていて一番感じたのは、みんなは圧倒的努力をしていないんだなということ。だから、「圧倒的努力」と言葉にしても誰もわからない。「圧倒的努力」と何度も投稿して、755のなかでは普通の言葉になったけれど、それを肉体的に理解しているかといえば誰も理解していない。”
他にもこのブログで紹介した林さんや三田さんも圧倒的なやり抜く力で狂ったように同じ課題にトライして、高難度課題を登りました。
推しクライマーインタビュー 2~クライミングの狂気に飲まれた男~
推しクライマーインタビュー 4~Theハレ男~
アイデアや計画に価値は無し。
やるかやらないか、それだけだ!!
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