1.5kgの最軽量クライミング用ポータレッジ「The G7 POD」を使ってみた!

1.5kgの最軽量クライミング用ポータレッジ「The G7 POD」を使ってみた!

(タイトルの続き)悲しいことに、岩場ではなく家で。

 

実は今年のゴールデンウィークはヨセミテに再び行く予定を立て、航空券やレンタカーまで押さえていました。
しかし当然ながら新型コロナ騒動の影響があったので、ツアーは3月の時点で早々とキャンセル。

そして、このツアーに合わせて「The G7 POD」というポータレッジを注文していたのですが、それが先日到着しました!(結果的にツアー出発日に間に合っていない。笑)
ポータレッジ(portaledge)というのは崖などに吊るし簡易的な寝るスペースを作るギアのことです。
本当は岩場で使いたかったのですが、ひとまず家で使ってみたので感想など書きます。

<The G7 PODのムービー>

 
 


購入のきっかけ

1年くらい前からSNSで「1.5kgのポータレッジが開発されている!」みたいな記事をちょくちょく見るようになってG7 PODのことを知りました。
しかし海外のクラウドファンディングサイト経由の注文であるため最初はイマイチ信用できず。
ただ日本人の知り合いクライマーで実際に使った人から、信頼できそうな販売元で使用感もかなり良かったという話を聞き興味が沸いてきました。

そうこうしている内に春のヨセミテツアーが決まり、僕らが次にフリーライダーでとる戦略的にポータレッジは必要そうだし、今後のためにも持っておこうと購入を決意。
その時一般的な2人用ポータレッジがネット上で品薄だったこともあり、どうせならとG7 PODを2つ注文してみました。

 
 

The G7 PODのスペック等

簡単にスペックなどを紹介します。

 

重さ

1.5kgが公表数値ですが、袋まで入れると1.65kgくらいあります。
それでも一般的な1人用ポータレッジが6~7kgであることを考えるとかなり軽量。
2人で飲む1日の水の量がだいたい4~5kgなので、その分が浮くとなるとこの差は大きいです。

 

大きさ

収納時は40cm×20cm×15cm。
広げると213cm×75cm。
広げた大きさは一般的なポータレッジと同等で、収納時はおそらく小さめなはず。
寝袋よりもスペースを取らない印象ですね。

<収納時の大きさ>

 

価格・購入方法

今やっているキャンペーンの10%オフがいつまで付いているか不明ですが、定価だと1つ420ドルで送料が58ドル程度ですね。
シェルターを付けると280ドルくらい上がります。
僕はシェルター無しで単体を2つ買いましたが、試しにシェルター買っても良かったかなと思います。
一般的なシングルポータレッジが7万~9万円であることを考えると少し安めですが、2つ買うとダブルポータレッジと変わらないか少し割高になってしまうでしょうか。
今後どうなるかはわかりませんが、INDIEGOGOというクラウドファンディングのサイトで購入できます。

 

発送から到着までの時間

注文したのは今年の1月の頭で本来なら2月には到着となっていたのですが、新型コロナ騒動もあって到着したのは5月の頭。
なので4ヶ月かかったことになります。
平時であればここまではかからないと思いますが、もし注文される方がいたら到着時期が延びることは覚悟した方が良いかもしれません。

 
 

組み立て方

組み立てもすごい楽で、流れとしては
1. 空気を入れる
2. 両サイドのスリングループを支点に掛ける
となります。

空気は最初口でフーッフーッとやってみたのですが、これで最後まで入れ切ると相当疲れますね。
公式にはカバーを以下のように空気入れにするとのこと。

<カバーで空気ポンプ>


カバーの膨らませ方のコツを掴むとかなり楽です。
壁の中と平地では大分違うとは思いますが、足場が良ければ慣れれば設置まで5分かからないです。

完成するとこんな感じ。
家の中だと大きく見えますね。

<完成!>

空気を抜いてカバーにしまうのが若干メンドウですが、気にするほどではないですかね。
最悪カバーに入れないでも良いですし。

 
 

使用の感想、懸念点

一般的なポータレッジを組み立てたり使用した経験が無いので比較はできませんが、寝心地は抜群です。
少なくともハンモックよりは全然気持ち良く寝られそう。

<寝てみた>

ムービーの中ではポータレッジに立ってビレイしていましたが、立つのは慣れが必要かもしれないです。
ただ支点からセルフビレイを取った状態でなら十分ビレイ時の足場としては機能しそうですね。

ちなみに2つ連結するとこんな感じ。

<2人で寝てみた>

連結もカラビナで3箇所スリングループを繋ぐだけで楽です。
上下にも連結できるようです。

懸念点としては、空気式なので穴が開くと致命的だということでしょうか。
ビッグウォールだとホールバッグに穴が開くこともあるので、相当な耐久性がないとトラブルで穴が開いてしまう可能性は十分に考えられます。
修理キットも付いているのですが、壁の中で応急的に直すのは結構シンドイですよね。

 

あー早くヨセミテで使いたいー!!