2018年リードワールドカップ開幕!第1戦出場選手とその戦績
今年に入って例年以上に様々なクライミングイベントが次から次へと開催されていますが、いよいよ今週末からリードワールドカップ(以下、LWC)が開幕します。
しかも今年はなんといきなりヨーロッパ4連戦!
7/6,7のヴィラール(スイス)の第1戦から、シャモニー(フランス)、ブリアンソン(フランス)、アルコ(イタリア)と4週連続でコンペが続くというハードスケジュールとなっています。
今年はどんな熱い戦いが繰り広げられるのか。
この記事ではヴィラール戦に出場する選手の昨年の戦績をまとめてみました。
日本人出場予定選手
まずはLWCの最初の4戦に出場する予定の日本人選手は以下です。
第1,2戦はオリンピック強化選手に選ばれているメンバーが多く出場し、第3,4戦はリードに強みを持つ選手たちが出場するといった感じですね。
中には4戦連続で出場する選手もいるためコンディションを最後まで維持し切れるかも気になります。
昨年LWCでも優勝し年間ランキングでも3位に位置付けた日本の絶対的エースである是永敬一郎選手が怪我のため出場できないことは残念ですね。
ヴィラール戦出場選手戦績 男子
ではヴィラール戦の出場選手を男子からみていきましょう。
昨年の戦績上位20人を載せていて、
優勝:赤
準優勝:緑
3位:青
で塗っています。
やはり上位陣にはリードのスペシャリストが並びます。
昨年の年間ランキング優勝者であるフランスの34歳ロメイン・デグランジェ選手、イタリアのステファノ・ギゾルフィ選手、2016年の年間覇者である最強の94世代の一角スロベニアのドメン・
このあたりの選手たちは底知れない持久力を秘めているというかリードクライミングの強さが根本的に違いますよね。
さらにボルダリングでも絶好調のオーストリアの英雄であるヤコブ・シューベルト選手もいますし、もはやその岩場での成果は説明不要ですが先日も5.15cを初登したドイツのアレックス・メゴス選手も参戦。
ほぼオールスターが出揃っているといった感じ。
ここに是永選手に次ぐ日本のエースであり、昨年のLWCでも表彰台を経験した波田悠貴選手がどこまで絡んでくるのかがまず一つの見どころです。
そして日本勢としてはボルダリングに強みを持つものの、オリンピックも視野に入れリードの成果も着実に出しつつある楢﨑智亜選手、藤井快選手、緒方良行選手などがその爆発力を発揮してくれることに期待しましょう。
特に楢﨑選手は昨年も少ない出場回数ながらLWCで準優勝を2度経験していますし、昨今のボルダリーなルートを非常に得意としているはずです。
ヴィラール戦出場選手戦績 女子
続いては女子。
まず絶対におさえるべき選手は昨年圧倒的な強さで年間チャンピオンとなったスロベニアのヤンヤ・ガンブレット選手。
戦績を集計して気づきましたが一度も表彰台から落ちていない上に、なんと6度の優勝。
今年はボルダリングワールドカップも途中で出場するのを止め(学校との兼ね合いもあったようでしたが)、LWCに完全に合わせてきています。
そこに韓国の大ベテランであるキム・ジャイン選手と、ベルギーのアナック・ベルホーベン選手のこれまたリードのスペシャリスト達がどう絡んでくるのか。
まずここの3強の争いに注目ですね。
そして戦績から言えば日本勢では野口啓代選手が決勝や表彰台候補の筆頭です。
野口選手はボルダーのイメージが強いですが、LWCでは優勝経験こそないものの出場すればかなり安定して1桁順位を取りますし、表彰台も何度も経験している選手。
そこに先日のコンバインドジャパンカップなどを観てもリードの調子も上げているようにも見える、初参戦の伊藤ふたば選手の力がどこまで活躍できるのかからも目が離せないです!
ここからは毎週末興奮の連続ですね。
準決勝・決勝はいずれの大会もIFSCのYoutubeチャンネルでライブ配信される予定です。
ヴィラールの時間で準決勝が7/7(土)の10時から、決勝が20時から。
時差7時間を考慮すると、日本時間だと
準決勝:7/7の17時
決勝:7/7の27時(8日の3時)
でしょうかね?
では選手を応援しましょー!
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