国内最強男子ボルダラーは誰か~過去のボルダリングジャパンカップ男子分析~

国内最強男子ボルダラーは誰か~過去のボルダリングジャパンカップ男子分析~

2014年に「国内最強ボルダラーは誰か」というタイトルで第1回~8回までのボルダリングジャパンカップ(BJC)の戦績をすべてまとめました。
この記事を書いてから5年も経過しているためさすがにアップデートが必要かと思い、今回は第14回が終わった2019年時点までのものでまとめてみました。

 

 


はじめに

まず、タイトルに”国内最強ボルダラー”とあるのですが、
ボルダリング=インドアのスポーツクライミングとしてのボルダリング
だけではありません。
ロッククライミングとして岩を登るボルダリングに長けたクライマーもたくさんいますし、コンペで実力を発揮できないけれど本当に能力が高いボルダラーもいます。

なのでこの記事でわかるのはあくまで「過去のBJCでの選手の戦績一覧」です。

また見せ方としても選手の全戦績を平均しているので、急成長した選手の若く実力が伴っていない時の順位も反映していますし、途中で1度でも低い順位になってしまった場合それに平均は引っ張られます。
逆に数少ない出場回数で高順位を取れば高いランクになります。

ですので”最強ボルダラー”というのは少し語弊があるのですが、5年前にキャッチーなタイトルを付けてしまったのであえてそのまま踏襲します。

ただ個人的にはこの長いBJCの歴史全てを一覧でまとめ眺めるということそれ自体に、ドラマやストーリーを感じられて意味がある楽しい試みだと思っております。

 

 

分析の方法

分析に使う大会は過去14回のBJCです。

今回は男子の平均順位上位20名を表にしてみました。

注意点としては以下です

・第2回以降は20名が準決勝6名が決勝だが、第1回BJCは準決勝がなかったため上位20名が決勝

・同着が複数人いた場合は、複数人が占める順位の平均順位を与えている
例えば10位が3人いた場合は、10位、11位、12位を3人で占めていると考え、3人ともに平均の11位

 

 

男子BJC第14回までの戦績

ではいきなり見てみましょう!
赤塗:決勝進出
青塗:準決勝進出

前回は出場回数2回以上の選手に絞っていましたが、今回は資料的に網羅したかったのでBJCに1度でも出場した選手を全員載せています。

すると、平均順位1位は生けるレジェンド平山ユージさん!
さすがですね。
第1回にのみ出場し見事3位になっています。

そして2位は日本代表を牽引するリーダー、杉本怜さん。
第4回でデビューしてから11度のBJCで優勝1度を含み決勝10度は異常な安定感。

3位はリードのイメージが強いため意外ですが松島暁人さん。
第1,2回の連続準優勝が大きいですね。

4位は堀創さん。
第12回まではなんと出場した10回全てで決勝進出という偉業を成し遂げています。
まさに日本ボルダリング界を長きに背負ってきた実力者。

以下も、錚々たるクライマーが並びます。
その中で注目すべきは藤井快さんでしょうかね。
僕の算出方法だと初出場時の低い順位まで平均数値に入ってしまうため8位に位置付けていますが、第11,12,13回の三連覇は前人未到の大記録。
見方次第では、文句なくBJCの最強クライマーですね。

またオビこと杉田雅俊さんもものすごい成績です。
あまりに難しい予選課題が波紋を呼んだ第2回を除くと、平均順位3.4位。
これは杉本さんを上回る成績。
さすが前腕オバケ!

いや、面白い。
この表だけでもかなりいろいろと思い出に浸れる方も多いのではないでしょうかね。

 

 

まとめ

一応タイトルで”国内最強ボルダラーは誰か”と言っているので、それに答える必要がある、、、のかな?

だとすると、多数回出場していてなおかつ現役選手という意味では、最強は杉本怜選手!となるのでしょうかね。
まぁでも解釈はそれぞれなので、この表を見た人それぞれに任せます。

近いうちに女子もリライト予定なのでお楽しみに。
ではでは

 

 

参考)第1回~8回までの振り返り

参考までに5年前に作った表も載せておきますね。
この時は出場回数2回以上の選手に絞っていたため、トップは堀さんとなっていました。
まだ山内誠選手、杉本怜選手、藤井快選手、そして今年の石松大晟選手などが優勝する前の時代。
今とはまた少し違って面白いですね。

・平均順位ランク
平均順位順

・安定度ランク
安定度ランク