クライミングのフリーペーパー『CLIMBERS 009』の宣伝・みどころ、そして進化
10月頭頃にクライミングのフリーペーパー『CLIMBERS 009』が刊行されました。
全国各地のクライミングジム・ボルダリングジムで入手できると思います。
今回は僕は「世界選手権 Review ボルダリング、コンバインド」の記事を書かせていただいたので、お時間ある方は是非ご覧になってあの感動を思い出してみてください!
それと他のみどころ記事の紹介や、『CLIMBERS』という雑誌やウェブ媒体に対して僕が感じていることを簡単に書いてみますね!
『CLIMBERS』の進化
まず最近ひしひしと感じていることは、『CLIMBERS』が非常に進化しているということ!
今回の009号のコンテンツはこんな感じで盛りだくさん。
・原田海、一瞬で変わる世界。
・世界選手権 Review ボルダリング、コンバインド
・Interview 野口啓代~2年の成長と、世界の中での自分~
・世界選手権 Review リード/スピード/パラクライミング
・Interview 楢﨑智亜~もっと、がむしゃらに~
・安井ヘッドコーチが語る「強い日本」の課題
・ボルダリングW杯、野中が初の年間王者に!
・コカ・コーラ クライミングチャレンジ開催!
・CLIMBERS SHOES LABO「浅草クライミング」
・裏方プロフェッショナル~山本充男~
・平山ユージのSTONE RIDER CHRONICLE~再びビッグウォールへ。6年越しの “最高傑作” ~
・クライミングとカルチャー「MOVIE」「EVENT」
・INFORMATION
フリーペーパーとは思えないくらいの豪華さです。
イベントや製品の紹介って感じのページもありますが、後述するようにインタビューなどはかなり読み応えがあります。
そして2年前の001号を思い出してみると、コンテンツはこんな感じ。
・野口啓代さんインタビュー
・そもそもクライミングとは?
・「スポーツクライミング」の見方! 楽しみ方!!&2020年も注目のトップクライマーたち
今と比べると、、、さみしい!笑
しかもクライミングの分類の図もなんか違っていたりして、当時は「まぁフリーペーパーだしこんなものだよなぁ」と感じていました。
それが今やこんなにも充実した雑誌になり本当に素晴らしい進化を遂げていると思います。
編集部の方々のクライミングに対する理解・知識・興味も相当レベルアップしているのでしょう。
しかも雑誌だけでなくウェブ媒体の方にもきちんと記事を上げ続けていますし、何よりコンペリザルトなどをfacebookなどで速報を流すスピードがはやい!
情報は単に素早く提供するというだけでも価値があることですが、このクライミング界は結構それができていないことが多いのですよね。
一見当たり前なことなのですが、そういう凡事を徹底できるというのも他ジャンルから参入した強みが活きているのかも。
『CLIMBERS 009』のみどころ
今号の一番のみどころをあげるならばやはり、野口選手と楢﨑選手のインタビューである
・Interview 野口啓代~2年の成長と、世界の中での自分~
・Interview 楢﨑智亜~もっと、がむしゃらに~
でしょうかね。
これ、インタビュアーが上手く引き出しているのか2人ともとっても良いこと言っているのですよね。
特に印象に残ったのは
野口選手の男子2強に対する見方
アダムとヤコブはコンペに対する姿勢が全然違います。
アダムは目の前の課題を登り切ることにこだわる。
全員が登れるような簡単な課題を登っても彼はすごく喜ぶ。
岩場でレッドポイントするのもそうだし、クライミングの本来の価値である『登り切る』ことを大切にしている選手です。
逆にヤコブは完全にコンペティターなので、勝負に徹するタイプ。
コンバインドの決勝のリードもいい記録じゃなかったけど、優勝が決まってあれだけ喜んでいました。
ヤコブは単純に勝つことがすべて。
プロだなと思いました。
これどこかのブログでも聞いたことがありますね!
(って↓の記事でも野口選手の言葉を引用しているのですが)
そして楢﨑選手の自己分析
ヤコブも、グレゴールやチョンも全力度合いが凄まじい。
練習の時から本当に全力なんです。
やっぱりそういった泥臭さが最後に勝負を分けるんだなと。
今大会に出てみて、僕は今年のボルダリングW杯で全力を出せていなかったと思いました。
コンペの流れを計算し過ぎるというか、目の前の一つひとつの課題に対する気持ちの入り方が薄くなっていた。
(中略)
泥臭くやって勝てなかったらどうしよう、と思う部分がまだある。
カッコつけていたわけではないんですけど、甘かったと思います。
こういうコンペやシーズン直後の選手の生の心の中心に近いところの声ってとっても響きますよね。
この他の記事も面白いので是非手に取って読んでみてください。
ではでは。
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