僕は右手を出しやすい。クライミングでの身体の左右の歪みを考える
- 2018.05.20
- 上達方法 心構え 科学するクライミング
自分の個人的な身体の話。
なんとなく気付いてはいたけれど、僕はボルダー課題の核心やゴールで右手を出す方が気持ちが良いです。
↓の記事にも書いたけれど、キャンパシングやランジの取り手も「左引き右出し」の方が「右引き左出し」よりも圧倒的に得意です。
なので逆に「小川山ジャンプ」とか左出しの大ランジは出来る気がしない。
自作課題でゴール取りの想定の手
ということで、実は自分の作っている課題で右出しと左出しで大きな偏りがあるんじゃないかと不安になってきたので、実際に数えてみることにしました。
核心というのは定義が曖昧なので、以下の条件でゴール取りで数えてみました。
・ゴール取りで左右どちらの手を出す想定の課題かカウント
・どっちでもいけるのはノーカウント
・ファイルに残っている直近50課題が対象
そして、その結果、、、
お馴染みの(ほぼ無意味な)バーチャートで表すと、なんと
左出し:16課題
右出し:34課題
と2倍以上の差が。
まぶし壁のホールド配置が左右差が出ないようになっていると仮定し、正常な身体の人はゴール取りを右出しと左出しを作ってしまう確率が同様に確からしいとすれば、
どちらかの手を出す課題が16本以下になる確率は(たぶん)1.5%程度なので、これは有意に偏っているのではないでしょうか。
いや、想像以上の偏りにビックリです、、、。
なぜ右出しに偏っているのか
ではなんでこんなに右出しに偏っているのか考えてみました。
上の記事や↓の記事でも少し考察しているのですが、僕は普段の姿勢から右肩が左肩と比べてかなり上がってしまっています。
そしてその原因を探っていくと、僕の推論もあるのですが普段から左足に体重をかけるような体勢を自然ととることが多く左の股関節が詰まっているのですよね。
クライミングを始める前からも写真撮影などで右肩が上がってしまっていましたし、左の股関節だけバキバキ鳴らさないと気持ちが悪いクセが付いていました。
でその結果おそらく左の大腰筋や腸骨筋といったような上体を起こしたり、座った状態で足を上げる筋肉が凝っていると思われます。
<大腰筋 アプリ『アトラス』より>
なのでメカニズム的には、
左足に体重かけるクセ
↓
左の大腰筋・腸骨筋が凝る
↓
左腰が張る・縮む
↓
右肩が上がる
↓
左を引いて右を出したくなる
↓
どんどんそのクセが悪循環する
的になっているのですね、きっと。
どうすれば良いか
右肩上がると右の肩甲骨の可動が悪くなり、右の前腕や手首にも負担がかかっています。
なので実は僕は右の前腕の周囲径が左と比べて1cm以上太いです。
このままシオマネキ化していくのを避けるためにはこの悪循環をどこかで断ち切らないといけないですね。
・左股関節、左腰のストレッチやマッサージを入念にする
・右肩や右首のストレッチやマッサージを入念にする
・左右の姿勢のバランスに普段から気を付ける
・課題の左右差が無いように作成する
などを意識すべきでしょうかね。
また僕が無意識に右出し課題ばっかり作っていたら言ってください!
みなさんも冷静に自分の課題や身体を見つめるとクセが出ている可能性はあるのでお気を付けて。
特にオチも無いですが、こんなところで終わります。
ではでは。
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