普遍的な上達の法則~あらゆる物事において上達に必要な3つのこと~

普遍的な上達の法則~あらゆる物事において上達に必要な3つのこと~

最近よく考えるテーマの一つに「あらゆる物事において、上達するために必要なことはなんだろうか」というものがあります。
つまり「普遍的な上達の法則」はあるのかということです。
昔「基礎の破壊~真の上達をするためのたった一つの方法~」という記事を書きましたが、これは上達していく過程で経験する段階であって、上達の法則ではない気がします。

<基礎の破壊>

基礎の破壊~真の上達をするためのたった一つの方法~

 

というわけであまり論理的ではないのだけど、今のところ自分の中で整理できたことを書こうと思います。
主には僕がそれなりに真面目に取り組んできた、そして現在も取り組んでいる、「クライミング」「オセロ」「受験勉強」などからの洞察です。
どの分野もそこそこの域で止まっている身分なので、上達を語るのはおこがましいけれど。

 

上達の法則 1.「積み重ねの偉大さを知る」

1つ目はかなり当たり前だけれど、「積み重ね」が大切だということです。
クライミングでも地味なトレーニングの積み重ねを繰り返している人はやはり着実に上達している気がします。
その1日で懸垂50回をしたからといって次の日強くなることはありませんが、同じことを200日続ければ懸垂1万回したことになり明確にパワーに差が出てきます。

特に最近積み重ねへの考え方が顕著に出ると思っているのが減量に対する姿勢です。
積み重ねの偉大さを知らない人は「まぁ今日1日くらいオーバーカロリーしても変わらないか」と考えます。
積み重ねの偉大さを知っている人は「今日700kcal減らしたことで、100g減量できた。これを10回繰り返せば1kg減量できる」と考えるのです。

オセロにはまっていたときも毎日定石を数個ずつ覚えることを心がけていました。
その日覚えた定石を相手が使う確率は非常に低いけれども、積み重ねてカバー範囲を広げればいつかは確実に役立つときが来るものです。

仮に成長の傾きが非常に緩やかだとしても、積み重ねることで一歩一歩確実に上達することができるのです。

 

上達の法則 2.「上級者に交ざる」

とは言え成長の傾きが緩やかなまま積み重ねるよりも、急な傾きで積み重ねた方が上達への近道であることは間違いありません。
では成長の傾きを急にするにはどうすれば良いのでしょうか。

方法は色々あるとは思いますが、「上級者に交ざる」ことが手っ取り早い方法だと最近実感しています。
上級者の取り組みを見ることで自分に足りていない要素が明確になりますし、上級者の練習に交ざることで自分一人でやる練習よりも自分をストレッチさせることができます。

クライミングで考えても、急激な成長を遂げている人はほぼ例外なく強いクライマーに交ざって練習している気がします。
ですので上達しようとしたら強い人が集まるジム(強い人とセッションできるジム)を選ぶべきだと個人的には考えます。

受験勉強においても、学習塾に行く意味は「自分より優秀な人が集まる場に身を置くことができる」ということがかなり大きい気がします。
自分一人で勉強していては気がつかなかった視点を講師から得ることができますし、優秀な仲間から刺激をもらうこともできます。

 

上達の法則 3.「実戦を繰り返す」

ただ時に人は連続的な成長ではなく、非連続的にジャンプするように上達することがあります。
それは往々にして実戦中なのではないか、というのが僕の考えです。
クライミングでもコンペに参加すると100%の力を出すことができ、どんな練習よりも上達している気がします。
外岩での真剣にトライしている時も感覚が非常に研ぎ澄まされ、自分でも信じられない動きができることがあります。

オセロにはまっているときも東京では毎週のように大会が開催される恵まれた状況であったため、頻繁に大会に参加することで短期間で強くなることができました。
受験勉強も講師の視点に立って考えると、私立受験が始まってから急激に力をつける受験生が多かったように思います。

 

まとめ

言葉にすると当たり前なことばかりだし、抜け漏れもあるとは思いますがこんな感じです。
これからもクライミングに対して、積み重ねを意識し、強い人に交ざって、実戦重視、で取り組んでいこうと思います。
ではでは。

 

参考図書

『上達の法則』
昔読んだ本ですが、この僕の記事よりもちゃんと上達の法則が書かれています。
どんな物事に取り組んでいる人にもオススメです。

 

『ピンポン』
最後のペコvsドラゴンの試合ではまさにペコが実戦の中で急速に上達します。
そういえばこんな記事も昔書きました

 

『バガボンド』
これはもはや上達の哲学書ですね。
武蔵が上達の螺旋を上がっていきます。
特に武蔵vs胤舜での武蔵なんかは実戦で急成長した良い例だと思います。