歳を重ねると新しいことを始めなくなるのはなぜなのか

歳を重ねると新しいことを始めなくなるのはなぜなのか

子供の頃から今日まで、いろいろなものに熱中してきた。
程度の違いはあれど、ざっと思い付くだけでも、
・酒蓋集め
・バトル鉛筆
・ミニ四駆
・ハイパーヨーヨー
・ポケモンカード
・TVゲーム(FF、ドラクエ、トルネコの大冒険、モンスターファーム、etc)
・バレーボール(中学部活)
・山登り
・ハンドボール(半年で辞めたけど高校部活)
・受験勉強
・オセロ
・大学の研究(量子光学。不真面目学生だったが)
・塾講師バイト
・富士登山ガイド
・コンサルティング
そしてクライミング。

しかしこうして振り返ると、小中学生の頃はたくさん色んな新しいことを始めては熱中してを繰り返していたのに歳を重ねるに連れてだんだんと新しく何かを始めることは減っていっているように思う。
そしてここ7,8年くらいに絞ると、クライミング以外に何かとてつもなくのめり込んだことはない。

それはもしかすると、今の自分がクライミングにあまりに熱中しているからというのが理由なのかもしれない。
確かにのめりこんだ深さも、使ってきた時間も、マインドシェアも、自分の人生の中ではクライミングは最大だろう。
あと、クライミングという分野の中では登りのジャンルの幅を色々と広げているしクライミング関連の仕事もジムスタッフ、セッター、コンペ解説、記事執筆、など新しく何かに取り組んではいる。
それに何か1つのことに長く深く没頭することで、他の人が見えない世界に達することができると思うのでそれは悪くないし自分が望んでいる環境ではある。

とは言え、クライミングはレストが必要な遊びだし、並行して何か別新しいことができない・始められないということはない。
それに他にも興味があってやってみたいなーと思うことはたくさんある。

 
 


僕がカッコ良いと思うジャンル

例えばここ数年カッコ良いなと憧れているものをいくつか挙げてみる。

 

人狼

1つ目は人狼。
人狼は知っている人ややったことある人も多いと思うけれど、まぁすごい簡単に説明すると「グループの中にいる人狼(嘘つき)を当てるゲーム」である。
その中でも「アルティメット人狼」という人狼ゲームの異種格闘技戦と呼ばれるものがあって、13人で必ずやるとか、能力者の数はそれぞれ何人、とか決まったフォーマットでおこなわれるものがあるのだけれど、これがめちゃくちゃカッコ良い。
観たことのない人がいたら是非Youtubeとかニコニコとかで見て欲しい。

<史上最高の戦いと名高いアルティメット人狼5の第2部第1戦>

彼ら彼女らの思考のあまりの速さ、複雑なロジックの整理の仕方とその緻密さ、他人の表情や言動から読み取る能力の高さ、臨機応変なチームワーク、本当に見ていて惚れ惚れする。
もちろんこの人たちは人狼を何百回とやっているので「こういうときはこう考える」みたいなたくさんの約束事とかパターンに慣れているからここまで高次元で圧倒的に素早い議論ができるというのはある。

何年も前から自分もやってみたいと思っているけれど、アルティメットどころかただの人狼ですら2回しかまだやったことがない。

 

競技クイズ

これも昔から憧れているけれど「競技クイズ」。
競技クイズと言えばウルトラクイズとか高校生クイズが有名だけれど、もしあまりガチのクイズを見たことがない人がいたら例えば「Quiz Knock」の以下の動画などを見るとわけがわからなすぎて笑えると思う。

<超高速早押しクイズ>

あまりクイズのことを知らなかったときはこれを見てなにか魔法でも使っているのかと衝撃を受けた。
ただ、おそらくここで出題されているのは「ベタ問」といって彼らにとっては何度も聞いたことのあるベッタベタに手垢のついた問題なわけなのだ。
いわゆる定番問題。
そのあたりクイズ漫画の『ナナマルサンバツ』など読むと背景がわかる。

でもいずれにしても知識と知識のバトルという感じで本当にカッコ良い。
ベタ問だろうとなんだろうと知識がものすごい深いことに違いはないし単純に憧れる。

<『ナナマルサンバツ』>

マジック

あとマジック(手品)も昔からできるようになりたいなーと思っている。
最近だとYoutubeでもプロ級の技がたくさん解説されていて、このポンチさんとかわかっていても何回も騙されてしまう。
手先のなめらかな動きとかからとてつもない鍛錬が伝わってくる。

<コインバニッシュ>

 
 

人生の残り時間と知力・体力の低下を気にしている

では僕は、人狼でも競技クイズでもマジックでもなんでも良いのだけれど、なぜやってみたいと思っているのに始めないのか。
それはたぶん、
・やるからには極めた方が面白いけど、それには時間と労力と情熱が必要だと知っている
・そして、歳をとってきて自分の知力や体力が日々低下していくことに気付いている
・さらに人生の残り時間は確実に減っている

ということから、「今から何か始めたところでしょうもないよなー」みたいに無意識に思っているのだろう。
「今更0からチャレンジしても若いころのようには急成長できないし、ひとかどの人物にもしなっても40歳のオッサンかー」みたいな。
これがたぶん多くの人が大人になる連れて今のままの環境を変えずにその中で生きていこうとする理由でもあるはず。

図にすると、時間が経つと(横軸で右に行くと)、若い頃より知力・体力が減っている(縦軸方向が減少する)。
で、何かを成し遂げるための成果は「知力・体力」×「時間」=「図の面積」に関係すると考えると、若いころと今を比べるとピンクの面積分どうしても取り返せないみたいなイメージ。

<知力・体力と時間の関係>

 
 

何かを始めるのに遅すぎることはない

でもたぶん40歳になって振り返ると、「あー32歳の時に始めてりゃ良かった!」とぜったい思うはず。
50歳になれば「なんで40歳でチャレンジしなかったんだ!」と思うはずだし。
つまり言い古された言葉だが、「何かを始めるのに遅すぎることはない」のだ。
始めるのが遅れれば遅れるほど刻一刻と上のオレンジの面積は減っていく。

 

競技クイズ始めよう!

というわけでなにか始めようと思う。
全部同時に始めても良いのだけれど、ちょうど今「みんなで早押しクイズ」(みんはや)という対戦型クイズアプリにハマり始めてこれで勝ちたいというのもあるので競技クイズをちょっとだけ真面目にやろうかな。

簡単に調べたらこのアプリはダウンロード数50万くらいはあって、自分の最高は5,000位くらい。
まぁ真剣にやっていない人が大半だろうけど。
で50位に入るとランクインするのでそれを目指そうかなと思う。
みんはや用語のランクでいうと今A+とSをいったり来たりだけど、S3とかになれば50位くらいなのかな?
S3の人とかたまに当たっても1問も勝てないレベルなので、自分が目標とどのくらい差があるかはまだちょっと不明、、、。
まずはそこを知るレベルになりたい。

ただできることは山ほどあって
・間違えた問題をちゃんと復習する(今は復習しないから何度も同じの間違える)
・歴史系とか自分が知識0に近い苦手ジャンルをつぶす(歴史系になったら捨てている)
・日常でわからないことをすぐ調べる
とかをすれば明らかに自分のクイズ力を伸ばすことはできる。
あとは押すタイミングの洗練とか、思いついていなくてもとりあえず押してシンキングタイムで引き出すとか、訓練できることは多い。
まずはコツコツやってみる。

それでもし本当にクイズにハマったら何か別の目標を掲げるかもしれないし、逆にこんなこと書いておいてすぐにクイズをやめているかもしれない。笑
まぁでもそれでもいい。
いくつになっても何か新しいことにチャレンジをすることが大切。

Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.
明日死ぬと思って生きなさい、永遠に生きると思って学びなさい

ではまた!