リードユース日本選手権の歴代表彰選手&2019年のみどころ

リードユース日本選手権の歴代表彰選手&2019年のみどころ

明日からの2019年3月23,24,25日(土,日,月)で「スポーツクライミング 第7回リードユース日本選手権印西大会」(リードユース)が開催されます。
リードユースは10代のクライマーでリードクライミングの日本一を決める大会であり、世界ユース等への代表選考にもなっている重要な大会です。
また近年ますますユース選手は力をつけ日本や世界のトップクラスの大会でも活躍しているため、非常にレベルの高い内容ともなっています。
今回は私は実況解説をすることができないのですが、例年通り歴代表彰選手を振り返りまた簡単に個人的みどころや注目選手も書いておきます。

リザルト・競技順はこちらから。

<去年のユース選手権の事前記事>

 
 


中継・放送等の日程

3月23,24日(土,日)が予選で、25日(月)が決勝です。
Youtubeでは以下の日程で予選をライブ中継します。

3月23日(土)9:55~17:05(予選1日目)
3月24日(日)9:55~17:05(予選2日目)

 

スポーツブルでは、以下の日程で予選から決勝までライブ中継をします。

3月23日(土)9:55~17:05(予選1日目)
3月24日(日)9:55~17:05(予選2日目)
3月25日(月)9:55~10:55(ユースC決勝)
3月25日(月)12:00~15:00(決勝)

また、Abema TVとスカイAでも後日、決勝のみ放送があります。

 
 

ユース世代の区分説明

ユース世代は、ジュニア、ユースA、ユースB、ユースCという区分になっています。
学年ではなく生まれた年で分かれていますので、少しややこしいですがそれぞれが表す年齢区分は以下になっています。

ジュニア:高校3年生の4~12月生まれ、大学1年生、大学2年生の1~3月生まれ
ユースA:高校1年生の4~12月生まれ、高校2年生、高校3年生の1~3月生まれ
ユースB:中学2年生の4~12月生まれ、中学3年生、高校1年生の1~3月生まれ
ユースC:小学6年生の4~12月生まれ、中学1年生、中学2年生の1~3月生まれ

ユースCというクラスは以前はありませんでしたが、2009年あたりから誕生しました。
(当初はユースCはアンダーユースBという名称でしたが、ユースCに統一しています)

 
 

過去12年間のリードユース表彰台選手

ではこれまでにもブログで何度かアップしていますが、歴代の表彰台選手の最新リストを見てみましょう。

この歴代表彰台選手のリストは何度見ても心が躍りますね。
ユース時代からトップで今でも第一線で活躍し続ける選手、若い頃のユース時代は活躍できていなくても大器晩成でのし上がった選手、今はもう辞めてしまったけれど強烈な印象を残した選手、、、などなど。
今年はどんな名前がここに刻まれるのでしょうか。

 
 

2019年リードユースのみどころ

注目選手が多すぎるのでほぼ僕の主観になりますが、簡単に各カテゴリーのみどころなどを書いておきます。
有力選手の抜け漏れなどあったらすみません!

 

男子ジュニア

頭一つ抜けているのは田中修太選手。
今年のリードジャパンカップ(LJC)でも決勝進出、昨年のワールドカップでもファイナルに2度進出とユースの大会のレベルを超えて日本を代表するリードのトップランカーです。
田中選手を中心に戦いが繰り広げられることは間違いないでしょう。
ここにLJC準決勝組である、今泉選手、川畑選手、小西選手、天笠選手、あたりがどのように絡んでくるかがみどころでしょうか。

 

女子ジュニア

混戦が予想されますが、LJCで準決勝進出をした樋口選手やユース選手権に滅法強い小島選手が優勝候補でしょうか。
中村選手や倉選手などボルダリングで非常に力のある突破力がある選手の活躍にも期待したいですね。

 

男子ユースA

ワールドカップやLJCで実績のある西田選手が欠場のためこちらも優勝争いが混迷を極めます。
ボルダー・リード共にめきめきと実力を上げている百合草選手、LJCでブレークした大政選手、昨年の覇者伊藤寛太郎選手、同じく昨年のユースBの覇者抜井選手あたりが有力でしょうか。
ルート次第では圧倒的なボルダー力のある川又選手が勝つ展開となってもおかしくはないと思います。

 

女子ユースA

僕が勝手に黄金世代と呼んでいる2003年世代と02世代が激突するとても面白い年です。
02世代と03世代のそれぞれの顔である伊藤ふたば選手、谷井選手が欠場ではありますが、他にも有力選手がごろごろといます。
ただやはり実力が抜けているのは、今期のワールドカップに向けて進化をしつつあるLJC準優勝の森秋彩選手と、昨年ワールドカップで大爆発しLJCも3位の平野選手の2名です。
この両者によるワールドクラスのパフォーマンスのぶつかり合いは全カテゴリーを通して一番盛り上がる戦いではないでしょうか。
ここに菊地選手、工藤花選手、柿崎選手あたりがどのように割って入れるのか。

 

男子ユースB

実績で言えば田中裕也選手が優勝候補筆頭でしょうか。
ユース選手権でも2年前にユースCで優勝し、先日のLJCでも後一歩でセミファイナル進出というところまで迫りました。
そこに昨年3位の村下選手、ジュニアオリンピックカップ優勝の吉田選手、LJCで健闘した関口選手あたりが加わってどのような戦いになるのかがみどころですね。

 

女子ユースB

03年世代にも引けを取らないスターが揃ってきたのが04年、05年世代。
もはや03年世代が特別なのではなく、クライミングの裾野が広がりしっかりし始めているため04年以降もトップレベルのユース選手が次々と現れる構造になっているのかもしれません。
ただ実績で言えば小池選手が頭一つ抜けています。
日本選手権、リードジャパンカップで2年連続ファイナルと大人に交じり日本トップレベルの実力を如何なく発揮。
しかし先日のLJCで彗星のごとく現れ5位という輝かしい成績を収めた中川選手も十分優勝を狙えるでしょう。
特に中川選手は日本人離れしたその恵まれた高身長は大きな武器となっています。
ここに森奈央選手、石井秀佳選手、小林舞選手、美谷島選手、小倉選手など実力実績共に十分な選手も勢揃い。
いやーこの世代も層の厚さが半端じゃないですね。

 

男子ユースC

この世代は実績から言えば昨年の優勝者である小俣選手とジュニアオリンピックカップで優勝した安楽選手の2強とみて良いのでしょうかね。
ただこの年齢の選手はまだまだ実力があっという間に引っくり返るのでなかなか争いは読めません。

女子ユースC

女子の方もユースCは僕の勉強不足もあってか、どのような戦いになるのかはわからないですね。
未来のスター選手がここからきっと誕生するはずなのでワクワクしながら見守りましょう。

 

と、こんな感じです。
では選手の皆さん頑張って、そして楽しんでください。
僕もYoutubeなどで観戦楽しみます。