2019年リードクライミングWC始まる! 第1戦の出場選手の昨年戦績
- 2019.07.03
- データ&ルール リードクライミングルール 過去の大会データ
ボルダリングワールドカップが終わったのも束の間、今週末からリードワールドカップ(LWC)が始まります。
第1戦は例年通りスイスのヴィラール。
その後連続して、
第2戦シャモニー
第3戦ブリアンソン、と7月中に開催、
そして8月の世界選手権を挟んで、9月から10月にかけて
第4戦クラーニ
第5戦廈門
最終の第6戦が日本の印西での開催となります。
選手は本当に息をつく暇がないですね。
LWCヴィラール戦の日程
初戦のヴィラール戦の日程は、以下です。
予選:7/5(金) 9:00~(日本時間16:00~)
準決勝:7/6(土) 10:00~(日本時間17:00~)
決勝:7/6(土) 20:00~(日本時間27:00~)
準決勝からはIFSCのYoutubeチャンネルで放送されるのと、決勝はJSportsでもライブ放送します。
以下、いつものように出場選手とその戦績を見ていきましょう。
日本人出場選手
日本人のLWC初戦の出場選手は男女共に以下の7名ずつです。
男子 | 女子 |
波田 悠貴 | 小武 芽生 |
本間 大晴 | 野口 啓代 |
藤井 快 | 野中 生萌 |
楢﨑 智亜 | 伊藤 ふたば |
楢﨑 明智 | 森 秋彩 |
原田 海 | 平野 夏海 |
杉本 怜 | 谷井 菜月 |
出場条件
出場選手は
- オリンピック強化選手
- IFSC枠保有選手
- 強化委員会推薦選手 (もしいれば)
- リードジャパンカップ上位選手
の順で割り振られているようです。
(詳しく知りたい人は、
2019年度 スポーツクライミング国際競技大会派遣選手選考基準
2019年度スポーツクライミング国際大会派遣選手について
などを読んでみてください)
注目日本人選手
実力者揃いの14名なので全選手が注目ですが、男子は個人的には原田海選手のパフォーマンスに期待ですね。
どちらかというとボルダリングのイメージが強いですが、先日のコンバインドジャパンカップではリード種目で予選・決勝共に余裕のある登りで圧倒的な完登ショーを見せました。
驚異的な保持力に加えて登りも軽やかですし、リードにとても向いている選手なのかもしれません。
女子は何といっても大注目は今年から参戦する森秋彩選手でしょう。
昨今は大人の大会でも戦い抜ける登りを身に着け、こちらもコンバインドジャパンカップのリード種目で圧倒的な1位。
ヤンヤ選手やジェシカ選手にどこまで迫るのか、考えただけでワクワクします。
このリード3連戦の成績が世界選手権の出場に影響する選手もいるので、非常に重要な大会となっております。
出場選手戦績 男子
では続いて全出場選手の内、昨年の年間ランキングの上位20名を男女ともに簡単に見てみましょう。
まずは男子。
各大会の数字は順位で、
優勝:赤塗り
準優勝:緑塗り
3位:青塗り
となっております。
男子は アダム・オンドラやミン・ヒュンビンなどを除けば世界の強豪が出そろっています。
昨年の成績を振り返ると、1位2位のオーストリアのヤコブ・シューベルトとイタリアのステファノ・ギソルフィが2度優勝をしているものの、それ以外は優勝選手が比較的散らばっていてリードもかなりの混戦!
とは言え、上記の2名にロメイン・デグランジェ 、ドメン・スコフィック、アレックス・メゴスを加えた上位5名は表彰台常連であり実力が抜けてはいるでしょう。
オリンピックに向けて調子を上げている日本勢や、リードスペシャリストの本間選手や波田選手にこの上位陣を突き破ってもらいたいですね。
出場選手戦績 女子
続いて女子です。
まずは何と言ってもスロベニアのヤンヤ・ガンブレットが絶対的な存在。
昨年は優勝と準優勝しかしていません!
今年のボルダリングワールドカップで全戦優勝の完全制覇を成し遂げて一段と注目を浴びましたが、ヤンヤ選手の本職はむしろリードだとも言えます。
そこに割って入るのが、昨年大きく台頭してきたオーストリアのジェシカ・ピルツと超ベテランの韓国のキム・ジャインです。
ベルギーのアナック・ベルホーベンが出場しないので、ヤンヤ、ジェシカ、ジャインの3強の争いという構図と捉えて良いでしょう。
そこに日本の小武選手、野口選手がどう挑んでいくか、そして冒頭にも書いたように初出場にして日本トップの実力をもつ森選手がどんな登りで沸かせてくれるのか。
こんなところです。
とっても楽しみですね。
選手の皆さん、頑張ってください!
-
前の記事
ボルダリング強豪国の変遷~過去のボルダリングWC分析 その2~ 2019.06.25
-
次の記事
瑞牆でマルチピッチ継続登攀 蒼天攀路→奥壁3本 2019.07.05