第13回ボルダリングジャパンカップ一般参加選手選考会に出てきた

第13回ボルダリングジャパンカップ一般参加選手選考会に出てきた

第13回ボルダリングジャパンカップ一般参加選手選考会(以下、BJC予備予選)に参加してきました。

自分のパフォーマンスとしてはほぼ良いところが無かったのでブログも書く気がそれほど起きなかったのですが、自分への戒めと来年以降参加するクライマーのために少しでもなればと思い簡単にですが概要や感想を書こうかと思います。

 

BJC予備予選の概要

日本のボルダリングの代表を決める大会はボルダリングジャパンカップ(以下、BJC)と呼ばれる大会であり、例年1月下旬~2月上旬におこなわれます。

男子の場合はその定員がおよそ100名弱で、昨年の成績や他の大会の成績から今年は36名が既に優先出場を認められていました。

そして残りの60名の枠を競うのが、12月10日に名古屋のプレイマウンテンで開かれた所謂「BJC予備予選」と呼ばれるこの大会です。

今年は男子は145名が参加し、半分に分かれたAグループとBグループの成績上位30名ずつが予選を通過できます。

形式は5分5課題のベルトコンベア方式です。

 

自分の成績

リザルトはこちらから見れますが、僕はBグループで47位で通過ならず。

30位に入るには5課題中とにかく何か3つ登るか、もしくは2完登2アテンプトつまり何か2課題両方1撃する必要がありましたが、僕は1完登1アテンプトだったので、通過には及ばず。

率直に実力が足りませんでしたね。

 

課題のタイプ・難易度・感想

せっかくなので、出場者目線としてBグループだけでも課題の詳細を書いておこうかと思います。

来年以降参加する方が少しでも何かヒントを掴めれば。

グレードは僕の感覚なのであまり気にしないでください。

動画はこちらから見れます。

 

 

1課題目


緑と紫の課題。

去年は1課題目はわりと気持ち良く登らせてくれるような感じでグレードも2級くらいだったが、今回の課題は初手からリスクを伴う。

更に後半の紫のウステトのスローパー2つの処理も何通りかあるがバランスを崩される嫌な感じ。

僕はここが処理できず。

グレードは1級はあるように感じた。

これが登れるかどうかが予選通過の分かれ目になったといっても過言ではないくらいのキー課題。

 

2課題目

中央の黒と赤の課題。

抑え込みを中心としたパワーと最後は狭いところから距離を出させる系。

正直僕は1課題目がダメだった時点で簡単目な課題をアテンプト少なくいくしかないと思っていたので、この課題と次の課題はほぼ捨てた。

なのでグレードはわからないが初段はあるだろう。

この課題が登れるほどの力量があると、比較的登り易い1,4,5課題目を取りこぼしても通過できる。

その意味で真っ向勝負に滅法強いということは昨今のコンペであっても大きな武器になる。

 

3課題目

少しわかりづらいが中央右のピンクの課題。

Bグループ最難。

ピンチと抑え込みのパワーが求められ、最後は悪い外傾気味のホールドから大きく距離を出す。

2課題目とタイプとしては似ているがこちらの方が半グレードは辛そう。

初二段はあるだろう。

ほとんどの人にとってはこの課題は捨てた方が得策であったが、この最難課題を登ったおかげで通過した人も少なからずいた。

 

4課題目

Bは左側。

コーディネーション力と抑え込みの力を見られる課題。

Aグループとシンメトリーになっているが、若干内容が異なる。

5課題の中では最も登り易いが、それでも完登率とアテンプト率を見ると1~2級はあるだろう。

コーディネーション自体は最近のものに慣れている人にとってはイージーに感じただろうが、上部のハリボテの処理で悩まさせる。

僕は2課題目3課題目で温存気味にしていたので、なんとかこれは意地で1撃した。

 

5課題目

一番右の黒い課題。

ハリボテ系&ランジ。

こちらも抑え込みっぽい感じから、人によっては少しコーディネーション気味にカチに出て、そこからランジ。

5課題の中では比較的登り易く1級程度だったように思えるが、ハリボテの処理とランジの思い切りが難しい。

僕はランジが止まらなかった。

こちらも昨今のハリボテに慣れている人はやり易く感じたかもしれない。

 

全体として

来年以降どういう傾向になるかはわかりませんが、全体の傾向はこんな感じですかね。

・コーディネーション、ランジ、緩傾斜、ハリボテ、の力は必須

・ただ初段や二段の真っ向勝負を登り切る力があれば他で挽回できる

・指先の保持というよりは、ハリボテなどを抑え込むいわゆるコンプレッション系課題が多い

 

さて、今後は

とりあえず結果はダメだったけれど、この日のためにみんなで練習した日々は楽しかったです。

なにか第二の青春みたいで、終わって清々しさすらありますね。

でも自分以外の人の結果も含めて、予備予選とはいえコンペで勝つということは本当に難しいことなんだとあらためて実感。

何事もそうだけれど真剣勝負は厳しい世界です。

そしてクライミングは奥深い。

 

僕は今後はインドアのコンペに出ないというわけではないけれど、ちょっと一息つこうかと思います。

とりあえずはゆっくりしたらたくさん岩に行きたいですね。

応援してくれた人たち、ありがとうございます。

 

とかなんとか言って油断していたらコンペの日からもう3kgくらい増えた、、、。

頑張ろ、来週から。