ボルダリングのグレード換算の公式

ボルダリングのグレード換算の公式

ボルダリングでVグレードを段級グレードに換算することで困っているクライマーが意外と多いようなので、僕が使っている換算式を紹介します。
ブログに書くほどでもない簡単な内容ですが、参考になれば。

 

グレードとは

クライマー以外の人にも説明をしておくと、クライミングのコース(課題と呼ぶ)には難易度ごとにグレードが付けられています。
以下、ロープを使わないスタイルであるボルダリングに限定しますが、
日本では簡単な課題から順に10級、9級、、、1級、初段、二段、、、、六段、とグレードが付けられています。
これを一般的には段級グレードと呼びます。

海外でも同様にボルダリングの課題にグレードは付けられているのですが、日本とは別のグレードの付け方がなされています。
アメリカ発祥のVグレードとフランス発祥のフレンチグレードがあり、
Vグレードは簡単な課題から順にV0、V1、、、V16
フレンチグレードは簡単な課題から順に3、4、、、、6a、6a+、6b、6b+、6c、6c+、7a、、、、8c+とグレードが付けられています。

これら3つの別々のグレード体系を比較するグレード比較表は何種類かあるのですが、ここではRock & Snowなどに載っているグレード比較表を載せておきます。

<グレード比較表>
CLIMBING-netより転載
ボルダーグレード比較表

 

グレード換算式

そしていよいよ本題なのですが、Vグレードを段級グレードに換算するときに僕が頭のなかでやっている計算は以下の通りです

「Vグレードの数値」÷2-2=「段級グレードの段」
注1:0.5は+に換算
注2:V7以上が対象
注3:V7は初段、V8は初/二段

注が多くて恐縮ですが例をあげて簡単に説明しますと、

・V10の場合
10÷2-2=3
となるので三段に換算されます

・V15の場合
15÷2-2=5.5
となり、0.5は+に換算して五段+に換算されます

・V7の場合
7÷2-2=1.5
となり本来なら初段+に換算されるべきですが例外的に初段換算する必要があります

・V8の場合
8÷2-2=2
となり本来なら二段に換算されるべきですが例外的に初/二段に換算する必要があります

この換算式を使う際によく混乱するのが
「2で割ってから2を引くのか、2を引いてから2で割るのか」
どっちだがわからなくなるというものがあります。
これの対処法は、最高グレードであるV16を換算してみるというのが手っ取り早く、もし2を引いてから2で割るとしてしまうと
(16-2)÷2=7
で七段に換算されてしまい、そんな段はまだないからおかしいと気づけます。
(※2019年現在はV17まで存在します)

とまぁかなり不完全かつ限定された範囲でしか使えない換算式ですが、機会があれば使ってみてください。

ちなみにフレンチグレードの換算式はこちら。

クライミングのグレード換算~フレンチグレード~

 

豆知識とともにおわりに

この記事を書いていて「VグレードのVってなんだ?」と気になって調べたのですが、
どうやらフエコの地元ガイドでVグレードを考案したJohn Vermin Shermanのミドルネームから取られているらしいです。
知らなかった!

豆知識の参考元
雪山大好きっ娘。+の榎戸さんのTwitter
Wikipedia John Sherman