Color of Fire 2017の感想と少しわかったこと
6月17日(土)に印西ロッキーで「Color of Fire 2017」があり、それに出場してきました。
このコンペは年代別にカテゴリーがわかれていることに加えて、男女ペアで競うダブルスというカテゴリーもある、幅広い人が楽しめる関東の名物コンペです。
なんと300名もの参加者が集まります。
僕は30~34歳のミドルというカテゴリーに参加し3位に入ることができました。(リザルト)
自分にとって雲の上の存在と思っていた人達と戦ってのこの結果は純粋に嬉しいですね。
ざっくばらんに感想を書くと共に、コンペの調整などで少し自分なりにわかったことがあるので、誰かのためになればという思いと自分の備忘録のために記事を書こうと思います。
なんか書きっぷりがドヤってる感溢れているかもしれませんが、まぁそれくらい嬉しかったということでご容赦ください。笑
ライノについて
まずこのコンペの感想を言うならば自分が3位ということも嬉しかったのだけれど、ライノで一緒に登っているジャンボと高木さんと一緒に表彰台に乗れたことが本当に最高でした。
ダブルスでは高木・たまきペアも優勝したし言うことなし!
ジャンボについてはもはや僕が説明する必要もないですね。
ライノの化身であり、僕のみならずライノクライマーは少なからず皆ジャンボのクライミングに対する姿勢に影響を受けているでしょう。
高木さんはあまりコンペでは知られていないけれど、純度100%のライノクライマーで僕以上にジャンボイズムを受けて育ってきました。
他にも惜しくもギリギリ予選落ちしてしまったけれど、三神さんもいつもライノで一緒にセッションをしている仲間で、その底力は僕は全然適わないことも多いです。予選でもパフォーマンスは正直僕より優れていたかもしれない。
つまり何が言いたいのかというと、僕らがライノの最高の壁で毎日やっていることはきっとそれほどは間違っていなかったということがわかって、それが心底嬉しいのです。
ピーキング
振り返ると実は昨年12月のBJC予備予選以来のコンペでした。
昨年のBJC予備予選を終えて感じたことは
「僕はその気になれば体重を落とすのは得意だが、調子が良いからといって低体重をキープし続けると力強さがなくなってしまいプラトーに陥る」
ということでした。
なので、今回は少し調整のやり方を見直してピーキング的なことをやってみました。
ピーキングとは簡単に言うと、コンペに合わせるように時期によってトレーニングの内容の変更やウェイトコントロールをおこなうことです。
まずは体重の増加を恐れずにウェイトトレーニング的なことやインターバルトレーニングのような登り込みをして徹底的に身体を酷使する時期を作ります。
この時期は登りのパフォーマンスが落ちるのでメンタル的にはつらいです。
トレーニング強度と体重に慣れるまでは本当に登れなくてストレスです。
そして、コンペ1ヶ月前くらいから1手ができるかどうかのような高強度の課題を登るという内容に変えていき、体重も減らしていきます。
そして徐々にコンペを想定したような課題の登りに変えていきます。
これが僕には合っているようで、コンペ付近になるとかなりの軽さと調子の良さを感じられました。
ただデメリットとしては、主に体重を減らすステージで以下の様なことを感じました。
・栄養不足なのか、筋肉の回復が遅く連日登れない
・水分不足のせいか、登っていてつる
・これも栄養不足なのか、指皮の回復が遅いし、指皮が裂け易い気がする
ピーキングの詳細についてはどこかでブログを書くかもしれませんが、汎用的な考え方はだいたいのトレーニング書に載っていると思います。
例えば『スポーツトレーニングの基礎理論』とか。
クライミングのピーキングに関しては、ロクスノの連載で過去に安間佐千さんが書いていた「我が道を行く」の第1回とか初期の頃の記事がめちゃくちゃ役に立ちます。
この連載は僕は何度読んだかわからないくらい今でも読み返すことがある永久保存版です。
リードクライマーを主眼に置いていますが
①基礎期
②ミドルパワー期
③筋肥大期
④最大筋力期
⑤リード実践期
でそれぞれ安間さんが何を目標として何をしているかが書かれています。
必読。
『スポーツトレーニングの基礎理論』
『Rock & Snow 47』
反省点
でも今回は結果では3位だったけれど内容としては10位くらいでもおかしくないくらい、ギリギリのチャンスをものにしたという感じでした。
・距離出しが相変わらず苦手
・コンペ中に水色(二段)を登るだけの底力がない
というところが反省点でしょうか。
とにかく、一生思い出に残るコンペになったと思います。
チーフセッターがむっちゃんだったのもまた嬉しいですね!
さぁ、また登るだけだ。
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