ダイエットに対する考えを整理してみる

ダイエットに対する考えを整理してみる

年末年始の激増量から少し体重を減らしたらやっぱり調子が戻ってきたので、自分のようにすぐ太る人種にとっては体重というものはクライミングをやる上で見逃せないものなのだとあらためて実感。

ということで、今回は「ダイエット」に関して僕の考えを整理してみようと思います。

 

 


ダイエットの定義

まず前提としてダイエットを定義しますが、ここではダイエットとは「脂肪量を減らすこと」という意味で使います。

つまり単に「短期間に体重を減らす」だけのような「減量」とは異なるものとします。

なぜこの区別をするかというと、減量をするだけであれば

・軽いものを食べる

・サウナで水を抜く

・下剤で便を出す

といった方法論も挙げられますが、一瞬だけ減量をしたいボクサーなどと比べてそれなりに長期でパフォーマンスを出したいクライマーなどにとってはこれらの方法は本質的ではないので区別しておく必要がある思うからです。

(もちろんコンペの日だけ軽さを手にするといった場合は時として大いに効果があるかもしれないですが)

 

また、「体脂肪率を減らし、筋肉の割合を増やす」ということまでダイエットに含めることも一旦置いておきます。

筋肉の割合を増やすならばタンパク質を多めに取るとか筋トレをするということまで考える必要がありますが、これらはダイエットの目的の範疇を越えているテーマだと思うからです。

ですのでまずは「脂肪量を減らす」ということに絞って方法論を考えてみることとします。

 

 

絶対法則

まずダイエットをするにはどうすれば良いのかを改めて考えてみます。

このブログでも何度も書いていますが、結論から言うとダイエットの絶対法則は

「消費カロリー」>「摂取カロリー」

を守ることです。

<めっちゃ昔の参考記事>

痩せることについて語るときに僕の語ること

この式は、誰だろうと、この宇宙上のどこでも、いかなるときにも未来永劫、ダイエットをするときには守らなければならないものです。

この式さえ守れば絶対に痩せますし、この式を守らなければ必ず太ります。

これは貯金をするためには「収入」>「支出」を守れと言っているのと同じです。

にも関わらず、”痩せたいよー痩せられないよーどうしよー”と言っている人の中には自分が今日食べたカロリーすら把握していない不届き者がいます。

“貯金したいよーお金が貯まらないよー”と言っていて自分の給料を知らない人がいたらヤバくないですか?自分の家賃把握してなかったらおかしくないですか?

それと全く同じくらい、ダイエットをする時は消費カロリーと摂取カロリーの把握は重要なのです。

しかし本当に多くの人がこの絶対法則を理解していないです。

なので

“甘いものを食べたら太る”

とか

“間食は太る”

などというわけのわからないことを言っている人が未だに後を絶ちません。

甘いものを食べようと間食をしようと消費カロリーが摂取カロリーを上回っていれば痩せますしそうでなければ太る、ただそれだけなのです。

 

 

世の中に溢れるダイエット法を整理する

ここからが本題なのですが、ダイエット自体は「消費カロリー」>「摂取カロリー」という簡単な式を守るだけなのになぜ世の中にはこんなにも様々なダイエット法が溢れているのでしょうか。

・夜xx時以降食べないダイエット

・炭水化物制限ダイエット

・○○だけ食べるダイエット

・1日△食しか食べないダイエット、etc…

 

最近よく読んでいる勝間和代さんのブログにも

・加工食品を食べすぎない

・ちょこちょこ動く

を実践して痩せ体質になったと書いています。

 

このブログでも以前

・SNSダイエット

を自らやってみせたりしましたね。

SNSダイエットの結果発表、及び少しの所感

 

でちょっと考えたのですが、これらのダイエット法は大きく以下の3つにわかれます。

①ダイレクト系

②仕組み・習慣作り系

③モチベーション/インセンティブ系

 

①のダイレクト系というのはダイレクトに絶対法則の「消費カロリー」>「摂取カロリー」を守らせるものです。

例えばレコーディングダイエットなんかはそうですね。(まぁこれも守るための仕組みを作っているとも言えますが)

レコーディングダイエットは消費カロリーと摂取カロリーを自分できちんと把握してそれを守ろうというものです。

他にもオーバーカロリーした分だけ必ずランニングして減らすとかやっている人がいたらこのダイレクト系の方法を取っていることになりますね。

 

②の仕組み・習慣作り系というのは、絶対法則を守るための仕組みづくりや習慣の改善を促すダイエット方法であり、世の中に溢れる多くのダイエットがこれに当てはまります。

例えば夜18時以降に食べないダイエットなどはそういう習慣を自分に根付かせることによって、結局のところ総摂取カロリーを抑えるという方法です。

炭水化物抜きダイエットというものも炭水化物を抜けば総摂取カロリーを抑える効果がありますし、ケトーシス状態になって消費カロリーも増えるというものです。

勝間さんの加工食品を食べすぎないとかもよくよく読めば「加工食品はたくさん食べても空腹を感じやすい」と書いてあるので、「加工食品=太る」ではなく「加工食品を食べて空腹になってたくさん食べるから太る」ということなのです。

「よくかまないと太る」とかも同じ論法ですよね。

「よくかまない→満腹中枢が刺激されない→結局たくさん食べてカロリーオーバー」となっているだけで、かんだとかかんでないとかは摂取カロリーに何の影響もないです。(強いて言えば吸収効率が下がってカロリー取りづらいから痩せる)

しかし当たり前ですがこれらのダイエット法を忠実に守っても絶対法則を破ればもちろん太ります。

例えば異常な運動をしない限り18時前までに5,000kcal食べる生活を繰り返したらまず間違いなく痩せることはないでしょう。

そしてこの②の仕組み・習慣作り系のダイエットを①と混同している人は本当に多いです。

あくまでこれらのダイエット法は「消費カロリー」>「摂取カロリー」という絶対法則を何とかして守るようにあの手この手で仕組みづくりをしたり習慣作りをしたりしているのだけです。

なので別に強靭な意志があって絶対法則を守れるのであればこんなダイエット法は全く必要ないです。

 

しかし人というのは意思の弱い生き物です。

②の仕組み作りや習慣作りすらできない人ばかりです。

そんな人に③のモチベーション/インセンティブ系ダイエットが有効なのですが、これはダイエットへのモチベーションを高めたりインセンティブを与えることによって絶対法則を守らせる系です。

例えば「友人と海に行く予定を入れてしまう」とかがこれに当てはまりますね。

その日は絶対に水着になるので、そこで恥ずかしい体型を見せないためになんとかしてダイエットのモチベーションを保っているわけです。

他には「友人とのダイエット勝負」とかもこれです。

何を賭けるかにもよりますが、そういったインセンティブが与えられることでダイエットを成功させようという意思が働くわけです。

僕がやったSNSダイエットもこれに当たりますね。

 

こういう話を書くと”カロリーなんて気にしたことないけど太らないよ”と言う人がいますが、そういう人はナチュラルに絶対法則を守れるような習慣が身に付いているということなんですね。

そういう人であっても1日5,000kcal食べたら間違いなく太ります。

 

 

結局どうしたら良いのさ

じゃあ太り易いクライマー達は結局どうすれば良いのでしょうか。

僕はやっぱり何より大事なことは「適切なダイエットをすることはクライミングの成果や怪我の予防に繋がる」ということを信じてそれをモチベーションにすることだと思います。

逆に言えばそう信じていないならばダイエットする必要性はないですし、本当にダイエットが意味なかったり逆効果な人も実際にいると思います。

しかし、そうでなく本当に痩せたいと思っているならばまずはダイエットへの健全なモチベーションをしっかりと心の中に灯すことがまず第一です。

その上で「消費カロリー」>「摂取カロリー」を守れるような自分にあった仕組みや習慣作りをするべきですね。

これは何でも自分にあったもので良いです。

僕は

・家に食べ物をおかない

・(酔っぱらうとドカ食いするので)お酒を飲みすぎない

とかを取り入れていますかね。

そして、本気で痩せたい時はカロリーのレコーディングをします。

 

これで本気で痩せたいときに痩せられなかったことは今まで一度も無いですね。

しかしそうしたダイエットがクライミングの成果に結びつくこともあればもちろん全く結びつかなかったこともありますが。

 

 

と、当たり前の話なのですが自分の頭の整理も兼ねて書いてみました。

まぁダイエットなぞというのはおまじないみたいなもので結局は如何に登って強くなるかが大切なのは言うまでもありませんけどね。

ではでは。