自宅の壁に穴を開けずに、クライミングのフィンガーボードを設置した
4月7日に緊急事態宣言が出され自分が住んでいる東京都も対象なので、しばらく家にいることが多くなりそうです。
ここは一旦切り替え、家でトレーニング始める良い機会だとポジティブに捉えます。
ということで、まずは自宅にフィンガーボードを設置することから始めました。
壁に穴を開けずに設置するやり方
自宅は賃貸なので壁に穴を開けることは難しいです。
東商アソシエートの懸垂ラックも家に1つあるのですが、ガバ懸垂用にそのままにしておきたかったのと、3~4度前傾しているためシビアなフィンガーボードを付けるのには不適だと考えました。
ですのでTwitterで流れてきた↓の方法をマネしました。
<これでみんなも松井君みたいに強くなろう!>
やり方は超簡単で、
・簡易固定具を使って、(ほぼ天高の)2×4木材を2本立てる
・そこにフィンガーボードを設置する木版を取り付ける
でおしまいです!
他にも壁を傷付けず設置する方法は色々あるのでしょうが、日曜大工等に慣れていない人でも材料調達から含めて短時間で終わりシンプルにできるのでこのやり方を紹介します。
ただ非常に重要な注意点としては、紹介する固定具の説明書には「人が登ったりする用ではない」と書いてあります。
使った感じ縦方向にぶら下がる分には全く問題ないですが、フィンガーボードは想定外の使い方であることを十分に認識して自己責任の下で設置をお願いします。
準備・費用
必要な材料やその費用をまず書きます。
準備するもの
・メジャー(天井の高さを測る)
・長さが「天高 – 45mm」の2×4木材を2本
・フィンガーボードが収まる大きさの木版
-僕は「beastmaker 2000」と「マイクロス」を設置したので2×8木材を750mm長に切ったものを2つ使用
-ビスが木版を突き抜けても良いなら厚さはもう少し薄くてOK
・ディアウォールを2セット
-2×4材を固定するためのもの
-僕は若井産業「ディアウォール」を使ったが、類似のものは他にもある
・インパクトドライバー
・ビス数本(木版を2×4支柱に取り付けるために十分な長さのもの)
・定規とペン(穴や取り付ける位置を測る)
・フィンガーボード
<ディアウォール>
費用
インパクトドライバー等の工具や、フィンガーボード自体を除くと費用としてはおおよそ以下くらいでしょうか。
・合計:約4,000円程度
-2×4木材が2本で約1,200円
-木版も約600円くらい?(僕は厚めを2枚切り出したので約1,400円)
-ディアウォール2つで約2,000円
-ビス、カット代、等が少額
具体的な手順
簡単なので説明するほどでもないのですが、具体的な設置手順を書きますね。
1. 2×4材にディアウォールをはめる
2. スプリング側を上にして、2×4材を立て支柱とする。間隔は木版の幅
するとこんな感じ。
結構しっかりしています。
ちなみに紛らわしいですが、奥のツッパリ棒は別の理由で扉が閉まらないようにしているだけで関係ないです。
3.木版を支柱にビスで取り付ける
僕は6本使いました。
ドリル的なものがあれば、木版にあらかじめ下穴を開けた方が割れたりせず無難です。
4. 位置を決めてフィンガーボードを付けて完成!
僕は木版をもう1つ下に付けました。
設置だけならゆっくりやっても正味1時間以内で終わります。
ぶら下がったところ安定感も良くて満足です。
beastmaker2000でトレーニングしてみた
ホームジムにもbeastmaker2000はあるので日頃からちょくちょくぶら下がってはいたのですが、この機会に公式アプリでのトレーニングもやってみようと思いまずは一番下のレベルである6C(2級程度)からやりました。
ちなみに一番下のレベルと言っても、6Cからかなり手強くて4年くらい前にYou君とチャレンジしたときは完遂するまでに数日かかった記憶があります。
あのアレックス・オノルドも6Cが最初できなかったとのこと。
というのも、6Cは一番ハードなセクションでも「30mm(上段の一番内側2本指用)に2本指でぶら下がる」程度の強度ではあるのですが、とにかくこのアプリのワークは、、、長い!
各ホールディングで「7秒ぶら下り→3秒レスト」を7回繰り返した後に2分30秒レスト(ここまでで217秒)し、これを12セット繰り返します。(折り返しで6分レストあり)
計算するとトータルで2,664秒、つまり44分以上もやり続けないといけないのです。
<画面はこんな感じ>
久々の6Cは最後の2本指パートで落ちそうになりながらもなんとか成功!
次は7Aを頑張ります。
ちなみにbeastmakerは現状オンラインショップでは品切れが続出らしいですね。
強制的な家トレブーム!
-
前の記事
ボルダリングジム間のグレード乖離はどの程度起きているか 2020.04.08
-
次の記事
“Withコロナ”の時代に僕らはクライミングとどう向き合うか 前編:収束シナリオを考える 2020.04.12