2018年ボルダリングワールドカップ開幕!第1戦出場選手の戦績
今年もボルダリングワールドカップ(BWC)のシーズンが始まります。
第1戦のスイスのマイリンゲン戦が今日明日の4/13,14(金,土)に開催され、8月のミュンヘンまで全7戦がおこなわれます。
来週はモスクワ戦、5月は中国の2戦、そして6/2,3(土,日)には日本開催の八王子戦です。
僕自身の知識の整理も含めて、今回の記事ではマイリンゲン戦の出場選手の昨年度のBWCの戦績をまとめ直してみました。
簡単なコメントとともに載せますので、観戦の参考などにしていただけると幸いです。
2018年BWC 第1戦出場選手戦績 男子
第1戦の出場選手を、昨年の年間ランキング順に並べたときの上位20名を表に載せています。
<年間ランキングの参考記事>
2017ボルダリングWC、男子年間チャンピオンの行方を考える
昨年の各戦の詳細順位も載せていて、
優勝を赤
準優勝を緑
3位を青
で塗っています。
ではさっそく男子からどうぞ。
昨年チャンピオンの韓国のチョン・ジョンウォン(Chon Jongwon)選手の強さが際立ちますね。
他に複数回優勝をした選手がいない中、ただ一人3度もの優勝を決めています。
ロシアのアレクセイ・ルブツォフ(Rubtsov Aleksei)選手とともに日本チームの大きな壁として今年も立ちはだかることでしょう。
また表には載っていませんがドイツのアレックス・メゴス選手も大注目です。
岩のボルダーでは限りなくV16に近いと言われている ビショップの「Lucid Dreaming」(V15)を、リードではマルガレフの「First Round, First Minute」(5.15b)を登るなど無類の強さを見せていますし、BWCでもミュンヘン戦で7位につけ好成績を残しています。
日本人選手では、楢﨑智亜選手の準優勝4度という安定感がやはり目立ちますね。
楢﨑選手は2016年度の年間チャンピオンなので、今年こそ返り咲いてほしいです。
またボルダリングジャパンカップ(以下BJC)3連覇で勢いに乗る藤井快選手も昨年のマイリンゲン戦で優勝しているため、良い印象を持った大会なのではないでしょうか。
その他表には載っていませんが、BJC準優勝で強烈なイメージを与えてくれた村井隆一選手にも注目したいですね。
得意の岩場でも先日の初のビショップツアーでSpectre(V13)を含む高難度課題をバシバシ登り調子が良さそうです。
2018年BWC 第1戦出場選手戦績 女子
続いては女子です。
こうして色分けしてみると、
・イギリスのショウナ・コクシー(Coxsey Shauna)選手
・スロベニアのヤンヤ・ガンブレット(Gambret Janja)選手
・日本の野口啓代選手
・日本の野中生萌選手
の4強がいかに他の選手から飛び抜けた存在かがわかりますね。
7戦の内、3位以上の表彰台に乗ることができる延べ人数は21ですが、このうち20をなんとこの4選手で占めているのです!!
スイスのぺトラ・クリングラー(Klingler Petra)選手や、セルビアのスターシャ・ゲージョ(Gejo Stasa)選手も決勝常連で昨年も目立っていた印象がありますが、やはり上位4人は別格なのです。
そんな中で注目すべきは今年ワールドカップ初参戦となる日本の伊藤ふたば選手でしょうか。
BJC優勝経験があり勝負強い印象がある伊藤選手が、初めての舞台でどこまで食い込むかとても楽しみです!
BWC第1戦の中継チャンネル
マイリンゲン戦のスケジュールは日本時間で
予選:4/13(金)16時~
準決勝:4/14(土)18時~
決勝:4/14(土)25時半~
となっています。
準決勝からはライブ配信があるので、みなさん楽しんで応援しましょうー!
<準決勝ライブ>
<決勝ライブ>
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