2019年リードクライミングWC 後半戦再開

2019年リードクライミングWC 後半戦再開

8月に世界選手権があったため大会の期間があいていましたが、明日明後日の9月28、29日(土日)でリードワールドカップ(LWC)第4戦がスロベニアのクラニで開催されます。
そのあと10月に中国の廈門(アモイ)で第5戦、同じく10月に最終戦が日本の印西でおこなわれて2019年シーズンは終了となります。

僕は決勝の解説をJ-Sportsさんでさせていただくので、自分の頭の整理も兼ねて、前半3戦の各選手の戦績やクラニ戦の有力出場選手などをこの記事で簡単にまとめます。

 
 


LWC第4戦 日程、メディア等

日程は以下となります。
・予選:9月28日(土)15時~(現地時間8時~)
・準決勝:9月29日(日)15時~(現地時間8時~)
・決勝:9月29日(日)24時半~(現地時間17時半~)

J-Sportsさんで0:10~ライブ中継があり、僕も解説で入るので是非ご覧になってください。
J-Sports IFSC クライミングワールドカップ 2019 リード 第4戦 クラーニ(スロベニア)

英語解説ですが、準決勝・決勝はIFSCがYouTubeでいつものようにライブで中継もしています。

<準決勝 IFSC>

<決勝 IFSC>


出場する日本人選手

日本からは以下の男子7名、女子6名が出場します。
調整のために出場を回避した最トップ選手もいますが、優勝や表彰台が狙える選手もいるのでかなり期待できるのではないでしょうか。

男子女子
杉本 怜伊藤 ふたば
土肥 圭太小武 芽生
楢﨑 明智平野 夏海
波田 悠貴廣重 幸紀
原田 海森 秋彩
藤井 快森脇 ほの佳
本間 大晴

 
 

2019LWC 前半3戦の年間ランキング&みどころ

今シーズンのLWCのここまでの男女ランキングとみどころを書きます。

男子

男子はやはり、
・アレクサンダーメゴス(ドイツ)
・アダムオンドラ(チェコ)
・ヤコブシューベルト(オーストリア)

の3名が一つ上のレベルにいると見て良いのではないでしょうか。
クラニ戦に出場する選手の中で、今季ワールドカップで表彰台に立った経験があるのはこの3名のみ。
また先日の世界選手権でもリード種目ではこの3選手が表彰台に輝いています。
特にアダム選手は世界選手権でオリンピックの枠獲得を逃しているので、今後の選考に向けても調整できていそうなので相当に怖い存在。

日本人では最近リードが絶好調の原田選手がこのあたりに食い込んでくると面白い展開になりますね。
また波田選手や本間選手などのリードスペシャリストで過去にLWCのファイナリスト経験がある選手にも期待。

 

女子

女子はツァン選手(中国)、谷井選手(日本)など有力選手の欠場はあるものの、
・ソチェヒョン(韓国)
・ヤンヤガンブレット(スロベニア)
・森秋彩(日本)
の三つ巴の勝負に大注目!

ヤンヤ選手はもう説明不要の絶対女王ですね。
2016,2017,2018と年間チャンピオンに輝いている現在最強のリードクライマーです。(ボルダーも最強ですが)

ソ選手は今シーズン初参戦(16歳になる世代、2003年生まれ)にも関わらず、ここまで準優勝1回、優勝2回とその才能を世界に知らしめています。
あと数年はヤンヤ選手の敵無しの時代が続くと思われていましたが、ソ選手はそんなヤンヤ時代に終止符を打つべく今シーズンの年間チャンピオンを射程圏内としています。
世界選手権こそ思うような成績が出せませんでしたが、得意の持久力が生かせるルートならば優勝候補でしょう。

そしてそこに一気に台頭してきたのがこちらも2003年世代の16歳である森選手。
先日の世界選手権で大会中に進化を遂げたのではないかと思わせるくらいパフォーマンスをどんどんと上げていき、コンバインドのリード予選ではヤンヤ選手を完全に抑えて唯一の完登を見せ世界中を驚かせました。
コンバインドのリード決勝でもヤンヤ選手と並んで完登。
ヤンヤ選手に食らい付く存在というよりは、もはや肩を並べている対等のライバルとみなしてよいのではないでしょうか。

個人的には女子は男子以上にどういう結果になるかワクワクしております。

簡単にまとめましたがこんなところで終わります。
選手のみなさん頑張ってください!