MindsetSchool 三谷宏治さん

MindsetSchool 三谷宏治さん

”選ぶ能力!本人に選ぶ能力がないじゃないか!”
『時計じかけのオレンジ』スタンリー・キューブリック

先日東京大学M1の安斎勇樹さんが運営するMindsetSchoolに参加してきました。
講師はBCG(ボストンコンサルティンググループ)・アクセンチュア出身の三谷宏治さんです。

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内容について

テーマは「正しく決める力」
僕らは日常で色々な選択を迫られます。
が、果たしてそこで正しく選択できているのでしょうか。
正しく決めるには適切な手順があります。
そんなことをワークショップ型で教えていただき非常に楽しめました。
http://mind-set.jp/contents/blog/2009/05/post-54.htmから当日の様子が見ることが出来ます。

 

三谷宏治さんについて

なにより感じたのはコンサル出身者なのにとても「ユーモア」に溢れているということ。
大人も子供も笑わせられる。
コンサルタントというと理詰めでガチガチの話し方をするイメージがありましたが、全くそんなことはない。
それと良い意味で「少年の心」も持ち続けている人だなぁと。
とにかく人間として非常に魅力がありました。
こんな大人を目指したいです。

三谷さんの言葉で僕の芯に突き刺さったものがあります。

「目標は特にないんです。こうなりたいってのもあんまりない。
ただ、大学時代は自分の哲学を見つけることに必死でしたね。」

この言葉を聞いたとき比喩じゃなく本当に震えました。
自分が普段から思っていることを見事に代弁してくれたので。

「資格」「肩書き」を欲しがる人が非常に多いこの世の中。
”何になるか”なんて大して重要じゃない。
僕にとっては”どのような姿勢で生きるか”(おそらく三谷さんの言う哲学)の方がずっと大事だと思うのです。

 

安斎勇樹さん、MindsetSchoolについて

自分とほぼ同年代の方がここまでやれるとはホント驚きです。
今すぐ走らなきゃ追いつけそうにないです。ダッシュ!!

 

『幼年期の終り』について

三谷さんは子供の頃から本が大好きで1週間に30冊(!)も本を読んだこともあるそうです。
SFが非常に好きらしいのですが、そんな中でもアーサー・C・クラークの『幼年期の終り』が最も面白かったSF作品の一つだそうです。
アーサー・C・クラークと言えば『2001年宇宙の旅』をキューブリックと共作したことでも有名なのでこれは読まねばと思い一気に読みました。

一読しかしていないのですが、強く感じたことは

①スケールがとてつもなく壮大
②ごまかすことなく書ききっている

の二点です

もしこの本を地球外生命体、人類の未来、進化などについて考えたことがない人が読んだ場合、スケールが大きすぎて「は?やり過ぎっしょこれw」のような感想を持つかもしれません。

しかし僕のような(多くの人がそうであると願いたいのだが)小さい頃から

「ひょっとすると地球ってさ宇宙人の虫かごじゃね?」
「科学が発展したら宇宙の端に人類が到達する日が来るのかなぁ・・・」
「人間が絶滅したらもしくは進化していったら次はどんな生命体が地球上に繁栄するんだろ」

のような類の妄想を繰り返してきた人にとっては、『幼年期の終り』は読み始めたら止まらない一冊になることを保証します。

しかもこの本は上述したような子供の妄想ではなく、出来る限り科学的に書くことによって僕らを「もしかしたらこれありえるかも」という気持ちにさせてくれます。
人によっては読後恐くて夜星空を見上げられなくなるかもしれません。
はたまたある人は地球外生命体の飛来を夢見て夜空に釘付けになってしまうかも。
読み始めたときは、途中で結論を放棄されるのではないかと不安がありましたが(昨今あまりにもそのような本が多いので)ごまかすことなく最後まで書ききっているところも素晴らしいです。

とにかくラストは圧巻!オススメです。

MindsetSchool
東京大学大学院 学際情報学府 安斎勇樹氏が運営する、
都内の中学生と大学生を対象にした新しい学びの場。
毎月豪華なゲストによるワークショップを通して、
将来求められるスキルとマインドセットを磨く。
http://mind-set.jp/contents/school/index.htm

三谷宏治氏
K.I.T.虎ノ門大学院 主任教授
1964年生まれ、45才。三女の父
87年、東京大学理学部物理学科卒、92年、INSEAD MBA修了。
87年から96年までボストンコンサルティンググループ、96年から06年まで アクセンチュア戦略グループ。
03年から06年は同 統括エグゼクティブ・パートナー を務める。 06年8月からは教育(特に小学生から大学生)の道へ。
著書に「正しく決める力 – 「大事なコト」から考え、話し、実行する一番シンプルな方法」(ダイヤモンド社)「観想力 – 空気はなぜ透明か」(東洋経済新報社)「トップ コンサルタントがPTA会長をやってみた – 発想力の共育法」(英治出版)「突破するアイデア力」(宝島社新 書)。
K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授、グロービス経営大学院 客員教授、早稲田大学ビジネススクール 客員教授(4月より)。
http://www.mitani3.com/


<『正しく決める力』>

 

<『幼年期の終わり』>