「Rock summit in KISHIRA 2020」鹿児島でボルダリングイベント

2020.02.26
岩場自身の記録

2020年2月23日、鹿児島県の岸良（きしら）で開催されたボルダリングイベントされた「Rock summit in KISHIRA 2020」に参加してきました！
岸良は大隅半島の海岸沿い位置するエリアです。
青い海をバックにごろごろと転がる巨大な白い岩々をひたすらに登る最高の体験。
エリア開拓、トポ作成、協賛会社や地元方々の理解、スタッフの手配、etc…きっと色々苦労もあったと思いますが、本当に楽しいイベントにしていただいて関係者の方々に大感謝です。
さらに天気にも恵まれました。

＜朝の集合写真＞

それにしても鹿児島のポテンシャル半端じゃないですね。
岸良周辺だけでも海岸を見渡す限り、岩、岩、岩、、、。
ちょくちょく足を運びたいなぁ。

＜イベントエリアから見渡す海岸＞

せっかくなのでこの記事でエリアの簡単な紹介と共に僕が登った課題などを書きます！

1. 岸良トウフエリア概要
2. 登った課題など
3. 懇親会での中嶋徹さんスライドショー
4. 過去に行った鹿児島岩トリップ

岸良トウフエリア概要

イベントが行われたのは岸良のトウフエリアのAエリアとBエリアで、周辺はまだ開拓中のエリアもありますが、開拓が一段落したエリアを公開した形です。
具体的にはエリア名の由来にもなっているトウフ岩から「Drink the sea」（四段）までですね。

＜トウフ岩　永山さん on 直線の波（初段+）＞

＜圧倒的にカッコ良いDrink the sea＞

なので「遺伝」などは今回はエリア外ということになります。

＜遺伝は、そばで見たらとんでもなかった＞

トポはイベント参加者は入手できましたが、おそらくしばらくしてweb等でオープンに購入できるようになると思われます。

岩質は花崗岩。
ロケーションは最高。
易しい課題もありますが、4級～二段くらいが充実しているイメージでしょうかね。
下地が岩盤かつ高さのある課題も多いので、クライマー自身にリスクコントロールは求められます。
あと2月でも日が当たると暑かったので、シビアな課題は日当たり核心となりそうです。

延岡からでもおそらく車で3～4時間くらいなので、九州ツアーを組むなら今後間違いなく選択肢に入ってくるエリアでしょう。

登った課題など

イベント当日は、関西のクライミングブログシーンを支え続けている「バトルロッククライミング」の林さんや、スタッフを含めたローカルクライマーの方々とワイワイ登って本当に楽しかったです。
ただ振り返ると、僕はいくつかの課題にドハマりしてしまったため実は1日目はアップ含めて3本しか完登していない。笑
そんな中でも「ハッキヨイ」（二段）という、花崗岩らしいスパッとした薄被りのフェイス課題が登れて満足。

＜ハッキヨイ＞

どの一手も気が抜けない名作でした。
個人的にも、一度リップで落ちて諦めかけたあとに登れた印象深い一本。
初登は川畑イサムくん。

＜ハッキヨイ　動画＞

＜サマンサタバサ初段。この隣のトールくん初登のモコモコ（初段）はハマった末に登れなかった、、、＞

翌日もかなり疲れていたけどお昼くらいから軽めに登りました。

＜名もなき気持ち良いクラックでアップ＞

再び林さんとルーフ筋の岩へ行き「水車」（1級）を登る。
「月明かりの影」（初段）は超無理くりムーブをひねり出したが、結局できなかった、、、。

＜スーパーハイヒール＞

最後にめちゃくちゃ気持ち良いプリニー（1級）を登り、そのSDであるプリニアン（二段）を撃ち込んでいるところでタイムアップ。
また来ないと！
でも本当に楽しんだ2日間でした。

＜プリニー　良い写真だ＞

＜プリニー　動画＞

懇親会での中嶋徹さんスライドショー

個人的に感銘を受けたのは、イベント当日夜の中嶋徹くんの「称名滝フリーソロ」に関するスライドショー。
これが本当に素晴らしく、思わずスライドショーのあとに本人にアツく感想を伝えてしまった。

内容を簡単にまとめると、称名滝という不確実性が高い沢登りをフリーソロで行うことに対して、リスクをいかに慎重に評価するか、それをモチベーションとどう天秤にかけて最終判断を下すか、といったもの。

・伝えたいメッセージが強固で簡潔
・聴衆がすぐにでも実践できる気づきを得られる
　-身体をフレッシュにしていることが正しいリスク判断に繋がる
　-逆に疲れているとリスクを過剰に見積もったりする
・論理的な構成
・ビジュアルに訴えるスライド
・何より超超超強力なコンテンツ
と今まで見てきた様々なプレゼンの中でも完璧に近いもので、徹くんの才能の豊かさっぷりに驚いてしまいました。
やはり彼は唯一無二だ。