クライミングを「広げる」こと「集中する」こと  2年ぶりのボルダリングコンペ!

クライミングを「広げる」こと「集中する」こと  2年ぶりのボルダリングコンペ!

同じジムの仲間にふと誘われ、BLoCというボルダリングコンペに参戦することが昨年末くらいに決まった。
出場したのは2020年2月29日のRd.3 ピラニア南アルプス店戦。

数年前はコンペに数多く参戦していたけれど、BLoCは3年以上ぶり、コンペ自体も2017年末にBJCの予備予選に出て以来おそらく参加していないので2年以上ぶりということになる。
ここ2年はヨセミテのエルキャピタンを登ることを目指してトラッドクライミングに重点的に力を入れてきたので、
“果たして今更コンペに熱を燃やせるか”
“そもそも自分が通用するのか”
と不安だった。

 
 


コンペに回帰することで、クライミングを「広げる」

ただ最近このブログで書いたように、今は
・自分のボルダーの最大グレードを上げるべき
・100%の力で全力の1手を登るトレーニングをするべき

と感じていたので、コンペという目標を持ってボルダー能力を戻し押し上げることが最適かもしれないと考えた。
トラッドだけに「集中」しているより、むしろ今こそ立ち返りボルダーコンペに領域を「広げる」ということだ。
何より気心が知れた仲間とコンペで真剣に楽しんで登ることを思い出したいという気持ちも強かった。

コンペに出るからにはできる準備はしたいので、
・他ジムへの数度の遠征
・コンペ的なハリボテ課題、コーディネーション、インドア特有のスラブ、etc…
と岩に直結するかはわからない範囲までクライミングの幅を広げる必要があったが、これもまた色々なクライミングを思い出して楽しかったし、何らかの形で今後の自分のクライミング能力にプラスにきっとなると信じている。

<クライミングの”器”自体を大きくする>

<85%の10トライより、100%の1トライ>


リザルトと感想

結果としてレギュラー男子クラスに出て10位と決勝の6人には入れず。
せめてもう1本登りたかったところだが、コンペという時間制約を考えると登れなかったのが妥当であり、今の力はまぁ出しただろう。
久々にコンペに向けて日に日に身体が鋭くなっていく感覚が得られて良かったし、コンペの時間はものすごい熱狂できた。
コンペの内容もオールドクラシックな部分があって、楽しませてもらった。
運営や関係者の方々ありがとうございました!

 
 

あくまで岩に「集中する」

一方で、今後も継続的にコンペに出るのは正直しんどいと感じている。
先日城ヶ崎でトラッドのリードをしたが、本当に持久力が持たなかった。
ジャム筋も衰えていた。
コンペに久々にでることでクライミングを「広げた」のは良いが、ここから再び今やりたい岩でのクライミングに「集中」しないといけない。
既に33歳と決して若くない僕はフォーカスすべきものを見誤ってはいけない。

もちろんジムを活用することで、冒頭にあげたような1手の強度を追求することは続ける。
ただ主眼はあくまで岩におかないと、何も成し遂げずにこの先あっという間に老いて人生が終わってしまう。
人生は短い。

 
 

「広げる」→「集中する」→「広げる」→・・・

ただ、もしここから岩に集中し直して今までと違う感覚が得られたり、パフォーマンスが向上するなら、1年に1,2か月くらいはジャンルを広げる時期があっても良いのかもしれないとも思っている。
そしてそこで得た感覚を持って再び岩にフォーカスする。

<概念図>

裏付けがあるわけではないので無責任な発言だが、もしかするとインドアのボルダリングを中心に頑張っている人も逆に岩や違うジャンルへ自身のクライミングを広げるもの良いかもしれない。
インドアコンペに注力しつつ、たまには岩でボルダリングをしたりスポートとかトラッドにまで広げてみる。
そしてまたコンペにフォーカスする。
きっと何か身体の変化や新たなプラスの気づきがあるはず。


あと、とにかく事実として実感したのは僕はどのジャンルのクライミングであっても大好きだということだ。
さて、また明日から登ろう。