梅雨の瑞牆 末端壁で「泣きっ面」を登った

梅雨の瑞牆 末端壁で「泣きっ面」を登った

梅雨真っ盛りでなかなか岩場のコンディションを掴むのがなかなか難しいですが、雨の隙を突いて何とか登っています。
ロープソロの練習をしたり、末端壁の「泣きっ面」が登れたりしたので日記を書きます。

 

1人で久々の末端壁

前回はむっちゃんの予定が合わなかったけれど、改善したロープソロのシステムを試したかったので1人瑞牆の末端壁へ。
以前は単に「ロープの末端を固定しハーネスに付けたグリグリに通す」だけの方法だったので、ロープを繰り出すことが非常に困難だった。
今回は何人かを参考にしてチェストハーネスやマイトラも使いだいぶ改善され満足。
まだ自分の限界付近の難易度でソロシステムを使用するのは無理だが、何回か登ったことがありプロテクションを把握しているルートなら十分使える。

前日の雨で濡れていたが、
・調和の幻想 1P目 (5.9+)
・T&T 2P目 (5.10c)
をロープソロで登った。
T&T2P目は短いけれどクラックのハングが楽しめる良いルート。

<調和の幻想付近>

その後、杉野さんが2007年に初登した「泣きっ面 (5.12c R)」をフィックスロープでまずは登ってみることに。
(Rは「墜落した場合重大な怪我に至る可能性がある」という意味で、杉野さんもまずはトップロープでの試登を推奨)

1年前もぶら下がってホールド確認などしたけれど、以前よりも自分が登れる対象のルートとして捉えることができた気がする。
もう1度下から泣きっ面を下から登りホールドやプロテクションを確認してこの日は終了。
それにしても久々の末端壁はやはり美しかった。

<末端壁>

 

泣きっ面 完登

今回はむっちゃんと2日間瑞牆へ。
しかし前日までの雨がすさまじく、1日目は登れるコンディションではなかったので予定を変更し長野の茶臼山動物園へ行くことにした。
ここでしっかりウォンバットやアルパカに癒されたのがある意味良いムーブだったように思う。笑

2日目も午後から雨の予定だったので朝早めに末端壁へ。
雲行きが怪しかったのと出だしのT&Tパートが濡れていたものの、泣きっ面はなんとかトライできるように見えた。
取り付いてみるとスタートの岩が結構濡れていてシューズがびしょびしょに。
T&Tのクラック内もかつてないくらい濡れていて、このパートで落ちるかと焦った。
T&Tを抜けたらシューズの濡れをなんとかテーピングで拭き取り、泣きっ面のパートへ。
フェイスは基本的に乾いていたのが助かった。
岩自体はポロポロする箇所もあったが、落ち着いてムーブをこなして危なげなく登り切れた。
プロテクションは思ったよりはきちんと取れるし、ムーブもボルダリーで個人的には5.12cよりは少し易しく感じる。
それでもこの綺麗なライン、そして杉野さんの初登ルートが登れて充実した。

<泣きっ面>

<動画>

その後はクラック地獄エリアに初めて足を運び散歩をした。
まだまだ行ったことのないエリア、見たことのない岩はたくさんある。
本当に瑞牆だけでもキリがない。
一生かけてもクライミングは遊び尽くせない。