Now Climbing ! ヨセミテツアー2019 Day33〜41
フリーライダーを終えた後、1週間近く休息を挟みましたが来年に向けてできることをいくつかやりました。
そしてこれにて今年のヨセミテツアーは終了。
また来年も帰って来よう。
ありがとうヨセミテ。
<Day1~6>
<Day7~12>
<Day13~18>
<Day19~25>
<Day26~32>
Day33 (11/19)
フレズノにて久々にちゃんとした環境で宿泊。
Airbnbで探した家で、朝食、シャワー、洗濯付き、布団ふかふか、で2人で2泊で合計1万円以下。
安すぎる。
<くつろぐ妻>
ラーメン食べたり、溜まっていた仕事を少しやったり、のんびり。
<博多ラーメンが本格的で旨すぎた。Tsuchiya Ramen>
Day34 (11/20)
疲れがまだ全く取れず、特に下半身が筋肉痛なので今日ものんびりだらだら。
Barnes & Nobleという大手本屋さんに併設されたスタバでウェブサーフィンや作業など。
そして、さやかさんがFreeriderのワンプッシュオールフリーに成功したとの吉報が!
おそらく日本人女性初の大偉業。(世界の女性の記録はこの記事がもう少し詳しい)
素晴らしすぎるし、勝負強い!!
増本夫妻もフレズノに降りてきているらしいので、メキシカンでお互いにお祝いをした。
<メキシカン>
その後僕らは久々にキャンプ4へ戻ろうとしたが、あまりの濃霧で車が進めず途中で車中泊をした。
いよいよヨセミテが厳しい季節に入ろうとしている。
Day35 (11/21)
Ryoさんがキャンプ4に遊びに来てくれたが、僕らはボルダーすらできる元気がなくこの日もレスト。
ビッグウォールの疲労恐るべし。
ひたすらにだらだらした。
Day36 (11/22)
完全レスト4日目。
ようやく筋肉痛が抜けて少し登ろうかという気分になってきた。
というわけで、明日フリーブラストのできていないスラブ2ピッチをやりにいくことに。
たっぷりたんぱく質を摂取して身体を元気づけた。
<ハンバーグ、エッグ、チーズ!!>
Day37 (11/23)
朝すこしゆっくり目にフリーブラストへ。
8時前くらいに到着すると、前に3人パーティーの姿が。
僕らは4,5ピッチ目までしか行かない予定なのでのんびり待っていたのだが、前の3人は1ピッチ目を途中で区切っていて、10時を過ぎても2ピッチ目にようやく取り付くかという感じ。
なので、今日は僕らは帰ることに。
これでレスト5日目。笑
でもその後車で爆睡したのでまだ疲れが取れ切っていなかったということだ。
Day38 (11/24)
満を持してフリーブラスト。
この日は晴れているし気温は高いけれど風が冷たくて、ビレイ中はダウンも欲しいくらい。
スラブまでリードしたが、ほぼ1週間ぶりのクライミングだったので1P目の5.10cも2P目の5.11bも本当に落ちそうになった。
でもここで力を入れて登って身体が温まったことが良かったのかもしれない。
因縁の4P目(5.11b/c)、5P目(5.11a)のスラブはこれまでのカンカン照りとは違いコンディションも良く、どちらもこの日の1トライ目でレッドポイントすることができた!
特に4P目はライン取りを大幅に変えたら登ることができた。
スラブのルートファインディングは難しいな。
でも打ち砕かれたスラブの自信が回復。
これでフリーライダーも20P目のボルダープロブレムの前までは全てフリーで完登できたので、来年以降ボルダープロブレム含めて上部の解決にひとまず集中できるぞ。
<4P目を見上げる。出だしの5.10dクラックも悪い>
Day39 (11/25)
明日からバレー内にはストームが来てとんでもなく寒くなり雪も降る予報なので今日がヨセミテ最後の日。
去年に引き続き最後の最後でストームにやられるというちょうど良いタイミング。
むっちゃんが登るということで、初めてのArch Rockへ。
日が当たるとこの時期でもかなり暖かい。
僕は昨日の1週間ぶりのクライミングが結構こたえているのでのんびりレスト。
<アーチロック>
Day40 (11/26)
というわけでヨセミテ最後の日。
お昼ごろから撤収してヨセミテを後にした。
全てが上手くいったわけではなかったけれど、今年はやり切った感はある。
そして来年に向けてすでに燃えている。
<フリーライダーの全景が見えるエルキャプ南西壁>
Day41 (11/27)
サンフランシスコから車で45分くらいのサンラファエルというところにAirbnbで2泊。
午前は海岸沿いのMickey’s Beachを見学に行った。
クリス・シャーマがSurf Safari (5.14a)登っている動画が印象的だったエリア。
雨だし疲れているから登らなかったが、ロケーションは良い。
<ビーチを眺める>
その後ありがたいことにRyoさんにクラッシュパッドを今年も預けさせてもらいに行き、帰りがけにDogpatch Bouldersというジムへ。
とにかく、広くて、課題がたくさんあって、壁が高い!
課題タイプも簡単なのから難しいのまで、クラックからスラブのV12まで、さらにトレーニング壁、キャンパボード、機器もあって充実している。
200人はいたかな。
40日ぶりのインドアだけれど、 グレードは易しめだったからV7とか登らせてもらえて気持ち良かった。
<ドッグパッチ>
明日11/28の飛行機で帰国予定。
帰ったら何から始めるか
4月か5月に短期ツアーに行く可能性があるので、それまではボルダリング主体にベースをとにかく上げる。
12月は筋トレなどしつつひたすらインドア主体でボルダーの力を戻す。
そして1月以降はこれを「押し上げる」。
これまで力を「戻す」ということで満足していたのが自分の悪い点。
岩でのクライミングの頻度を増やしたために、インドアの力が落ちていないことに満足していたがそれではだめなのだ。
インドアの力も上げていく。
そこに鍵がある気がしている。
ここは近々別途ブログ記事を書く。
また岩でも今年はクラックやマルチにこだわらない。
ボルダー、スポート含めて自分の限界にチャレンジする。
強度を求めることを念頭に置く。
とは言え、ビッグウォールのトレーニングとして
・末端壁/名張などで短期のクラック登り込み週間を作る
・ボルダーサーキット
は間に挟む。
こんな感じだろうか。
クライミングに内在するリスク
ヨセミテに関連するクライマーでショッキングな事故がいくつか起こった。
ブラッド・ゴブライトがメキシコで懸垂下降のすっぽ抜けで墜落死。
エミリー・ハリントンがエルキャプで大フォールして搬送。
特にブラッド・ゴブライトという現代のヨセミテのスーパースターが亡くなったことはクライミング界にとって大きな損失であるし、僕らもヨセミテ内で何度も目にしているクライマーであったため心から悲しく思う。
そしてこのような事故は本当に難しいクライミングの最中ではないところで起きることも多いので常に注意が必要だ。
ブラッドの懸垂下降のすっぽ抜けは初心者がまず真っ先に注意を促される事項であるし、エミリーの事故はフリーライダーの1ピッチ目で悪めの5.10cとは言え彼女のレベルで落ちる箇所ではない。
(なので彼女も相当にカムを間引いて同時登攀しようとしていた)
この他にも骨折や捻挫のレベルまで含めれば、様々なシチュエーションで友人・知人クライマーでもツアー中などに怪我を負った人は何人もいる。
ビッグウォールやボルダリングなど種類を問わずクライミングには大きなリスクが内在しているということを今一度意識して取り組まなければならない。
これにて2019年のヨセミテツアーブログは終わりです。
最後に登ったルートまとめなどするかもしれませんが。
読んでいただいた方、ありがとうございました!
-
前の記事
Now Climbing ! ヨセミテツアー2019 Day26〜32 2019.11.20
-
次の記事
去年よりもヨセミテで登る力は上がったのか?OS率などを比較する 2019.12.04