記憶術「場所法」がすごい!

記憶術「場所法」がすごい!

海外ツアーに行っている間はクイズの勉強も休み気味だったのですが、12月に入ってまた再開しました。
まずは下がってしまった「みんやは」のレートを戻すべく色々と勉強法を試行錯誤をしました。
その中で特に効果的だと感じたものが2つあったので、その内の1つ記憶術「場所法」を紹介します。
クイズだけでなく様々な事柄の記憶に使えるはずです。

<クイズの魅力を語ったブログ>


 


クイズのために単純暗記は必要

僕はこれまでの人生でそれほど単純な暗記を必要とはしてきませんでした。
受験では理系だったこともあり、理系科目で化学で多少「周期表の族」などを語呂合わせ的に暗記したくらいでしょうか。
例えば希ガスなら、
変な(He)姉ぇちゃん(Ne)ある日(Ar)狂って(Kr)セックス(Xe)乱交(Rn)
とか今でも覚えています。笑
英単語は毎日眺めて覚えましたが結局のところ言語なので、単純暗記というよりは実際に文中に登場しているのを読んだり自分でも英文を書くのに使う中で自然と頭に入ったものも多いです。
オセロにハマっているときもたくさんの定石を覚えましたが、定石には当然理由があるので理屈付けをして論理で覚えていましたね。

一方でクイズでは単純に覚えないといけない、正しくは覚えていると断然有利な場面に出くわします。
例えば以下のような問題があったとします。

4月の誕生石でもあり、地球上の天然物で最も硬い物質は何でしょうか?

最後まで聞けば多くの人が答えが「ダイヤモンド」だとわかるはずです。
ただ競技クイズでは、強い人は「4月の誕」の時点でボタンを押します。
つまり前提として各月の誕生石が何なのかを暗記することが必須なのです。

また論理を追えば思い出せる事柄も、クイズで5秒以内に答えるには暗記していないと厳しいこともあります。
例えば「原子番号35番の元素」を思い出すには、
“アルゴン(Ar)が18番だから、35番ということはそこから17個目か。
18個目がArの一つしたのクリプトン(Kr)、つまりその1つ前の希ガスだから、、、臭素(Br)か!”
と論理を追うので受験化学では十分です。
しかしクイズではこれだと回答時間内に思い出せない可能性もあるので、単純記憶で番号と元素を結び付けられているに越したことはないのです。

 
 

『世界最強記憶術 場所法』

ただ僕はそもそも意味付けすることの難しい記憶が得意でないのか、いつまで経ってもこの手の単純暗記が覚えられませんでした。
そんな中、確かクイズノックの以下の動画で「場所法」という暗記法を知り、この動画に登場した記憶力日本一の平田直也さんの著書『世界最強記憶術 場所法』を購入してみました。

<東大生vs記憶力日本チャンプ!勝つのはどっち?>

場所法は「自分の身近な場所」と「覚えたいもの」を対応させる方法で、記憶力競技の世界クラスの選手も数多く使っている記憶術です。
詳しくは本を読んでほしいのですが、手順としては
ステップ1. 覚えたいモノの数をカバーした場所を作る
ステップ2. それぞれの場所に覚えたいモノを置いておく

というものです。

本に載っている例では、自分の部屋を使い1~10の場所を用意しています。

<自分の部屋を場所法に使用>

皆さんも自分の部屋などを頭の中で想像してみるとわかると思うのですが、身近な場所って結構鮮明に思い出せるのですよね。
そしてここに覚えたいものを頭の中で置いていきます。
例えば覚えたいものが、
1. ボール
2. 教科書
・・・
だとしたら、以下のような状態をイメージします。
ここでのコツは文字情報ではなく必ずイメージに変換して、かつ大袈裟に想像することです。

<玄関にボール>

<洗面所に教科書>

こんな感じで10個配置して、更に頭の中で復習しなおすと驚くほど記憶に定着します!
やってみるとわかるのですが、人間の映像イメージ力の力はすごいです。

<『世界最強記憶術 場所法』>

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クライミングルートを場所法に使う

僕がこの場所法で結構使えるなと思うのがクライミングのマルチピッチルートです。
クライマーならわかると思うのですが、1,2回登っただけでもマルチピッチのルートって結構鮮明に映像が思い出せます。
僕はヨセミテのアストロマン(11ピッチ)を場所法に使ってみたのですが、これで誕生石が簡単に覚えられましたし今でも忘れていないくらい定着しています。
誕生石が12個なので、11ピッチのアストロマンは取り付きを入れると12プレイスになり数がぴったり対応します。

<誕生石>

1月ガーネット7月ルビー
2月アメジスト8月ペリドット
3月アクアマリン9月サファイア
4月ダイアモンド10月ピンクトルマリン
5月エメラルド11月ブルートパーズ
6月ムーンストーン12月タンザナイト

注意点としては、ダイヤモンドなどはそのままダイヤを簡単にイメージできるのですが、ガーネット、アメジス、アクアマリンなどは人によっては、”そもそも何色の石?”くらいイメージが沸かないものです。
そのような時はこれらを語呂合わせなども駆使して、映像イメージに置き換えています。
例えば、
ガーネット=FF9のガーネット
アメジスト=雨
アクアマリン=車のアクア

というようにして無理やり映像化します。

その後、アストロマンの各ピッチにこれらを配置してイメージ付けます。
ここではトポ上に配置していますが、僕の頭にはアストロマンの各ピッチが鮮明にイメージできているので、そのビレー点に各誕生石のイメージを結び付けていくというやり方です。

<誕生石 on アストロマン>

こんな感じで12個全て配置して、何度か頭の中でなぞるとあっという間に定着するし、イメージを簡単に取り出しやすいです。

また、イメージすることやビジュアル化がとても強力であることが分かったので、場所法を使わないにしても記憶するときは必ず絵とセットにするように最近はしています。
例えばアフリカの国の首都を覚える時、単に国と首都の1対1を文字で覚えるのではなく地図をしっかり見て覚えた方が遥かに効率も良いし定着率も上がります。

 
 

終わりに

クイズに限らず、仕事や資格試験などでどうしても単純記憶が必要な時に興味がある方は場所法を使ってみてください。
とは言えそこまでの瞬発力や即効性が求められていないならば、基本は論理を追って理屈で覚えた方が良いとは思いますが。

次回はもう1つの実践してみた「メイクタイム」に関して記事を書こうと思います。
ではでは。