ヨセミテに帰ってきた! 2021年秋ツアー Day-3~2あたり

ヨセミテに帰ってきた! 2021年秋ツアー Day-3~2あたり

10月6日からアメリカカリフォルニア州のヨセミテ国立公園に、4度目のクライミングツアーに来ています。
2016年2018年2019年

本当は2020年の春か秋に来る予定で、飛行機まで取っていたのですがコロナ禍のためキャンセル。
今年も海外旅行にはまだ様々な制約が残っていますがこのまま待っていても来年も状況は変わらないかもしれないと考え、妻とこのツアーを決行しなんとかヨセミテに2年ぶりに帰ってきました。

最近はYouTubeも始めたのですが、このバレー内の環境で撮影や編集が大変な(というか登ったりのんびりすることなどで忙しい)のと、やはりツアーでの岩登りは文章で表現し残すのがしっくり来るかと思いブログメインで記録や感じたことを綴っていく予定です。

既にDay9でいくつかルートも登っていますが、まずは出入国、飛行機やレンタカー、ヨセミテバレー環境回りのことを書きます。
今年や来年にツアーを予定している方の参考になれば幸いです。

ただしこの状況下では色々な決まり事がどんどん変わるので、必ずご自身で最新の必要事項や手続等を調べてください。

 
 


アメリカ入国に必要な事項・手続き

アメリカのカリフォルニアに入国するのに必要なものは、パスポート、航空券、ESTAなど通常時にも当然必要となるものに加えて
・COVID-19検査の陰性結果の証明書(または治癒証明書)
米国疾病予防管理センター (CDC)の宣誓書
の2点です。

陰性結果の証明書はフライトの出発時刻のどれくらい前までのものが有効かが国によって異なるのですが、アメリカは比較的緩く3日前でOKです。
つまり僕らの場合は6日のフライトだったので、3日前の3日に検査したものなら時刻に依らずOKということでした。(72時間前とかだと単に3日前ではだめなことも)
今PCR検査を受けるだけなら1万円も掛からないと思いますが、証明書をフォーマット通りに発行してもらい、かつ即日で結果が欲しかったので2.5万円/人と値は張りますが家からも近い東京上野駅前トラベルクリニックを利用しました。
結果は二人とも無事陰性。
証明書は空港の航空会社カウンターで提示を求められました。

CDCの宣誓書は上からリンクを辿ってプリントアウトしてサインすれば良いのですが、日本出国時にもアメリカ入国時にも僕らは提示は求められませんでした。

 
  

日本帰国に必要な事項・手続き

こちらはまだ経験していないので正確な状況はわかりませんが、日本帰国には
フライト出発の72時間前までに検査したCOVID-19検査の陰性結果の証明書
がこちらも必要です。

なのでアメリカでクリニックを探すか、空港などでやっているPCR検査等を受けて陰性結果の証明書を医師に書いてもらうことになるでしょう。
あとは誓約書、健康観察カード、Web質問票なども書くことになるようですが機内で貰えるようですしおそらく準備が大変なものではないのでまだあまり調べていないです。


また多くの人にとって最大のネックとなるのが、帰国後の待機や隔離ですね。
アメリカからの場合は、自宅でもOKですが帰国した次の日から数えて14日間の待機が命じられています。

先日外務省から発表された「新型コロナウイルス感染症に関する新たな水際対策措置」によると、ワクチン接種証明書を保有している場合は指定された国(アメリカ含む)からの入国では14日間の待機が10日間に減るとありましたが、10日目以降に自主的にPCR検査を受けて厚生労働省に届け出ることが必要なのでなんだかこちらも大変そう。
ただ一応ワクチン接種証明書は出国前に取得しておきました。

 
  

飛行機

いつもカリフォルニアには中国南方航空などを使って広州乗り換えなどの格安便(往復5万~10万円/人)で20時間とか30時間かけて行くことが多いです。
ただ今回は中国経由便がほぼ無いのと、どこか違う国を経由するのもリスクだと考え直行便を選択しました。(アメリカの場合州でルールが違うので他の州経由も避けた)
ユナイテッド航空を選んで1人17万円程度しましたが、9時間ちょっとで乗り換えなしで着くのがこんなに快適だとは!
ちなみに飛行機は空いていて、3席をフルに使って横で寝ている人もたくさんいました。
僕らも3人席の真ん中を空けてゆったり利用。

余談ですが、中国南方航空は預け荷物が1個32kgまで行けるのでホールバッグにいい感じに詰めればなんとかなるのですが、ユナイテッドのエコノミーはなんと23kgまで!
これに荷造りまで気付いていなくて、預け荷物の重さを測ってみるとなんと35kgくらある、、、。
規定によると23kg~32kgで追加で2万円、32kg以上は4万円取られるとのこと。
これはヤバいと思ったら、規定の中に「預け荷物の追加は1つ1万円」という記述を発見。
これオーバーさせるより荷物分割した方が圧倒的にお得やん!ということで追加で1万円払って傷を最小限に抑えました。

サンフランシスコ空港に着いたら、入国審査があるのですがここで2ヶ月滞在すると話したらものすごく色々調べられてしまうことに。(おそらくコロナとは関係なく、アメリカは長期滞在に厳しい)
挙句の果てに初めて警察に回され、色々と事細かに質問を受ける羽目に。
最終的にiPhoneのクライミング動画を見せたりしつつ「俺たちは不法滞在目的じゃない!ただヨセミテでクライミングがしたいんだ!」と訴えたら、ポリスも「俺もヨセミテに家族でハイキング行ったぜー」と仲良くなり切り抜けられました。笑
でもトータルで1時間近くかかったんじゃないかな、、、。

ちなみにこれも余談ですが、このときの警察のところにむっちゃんの重要書類系一式を置いてきて忘れてしまったことにレンタカー屋で気付く!
戻ったら無事にあったけれど、最初に焦ったトラブルでした。

ちなみにアメリカ到着時は陰性証明書とかはなにも提示は求められず。

 
 

レンタカー

後述するように今の状況ではヨセミテバレー内でキャンプサイトを取ることが非常に困難なので、いざというときのために車の中で寝られるレンタカーを借りることにしました。
僕らが利用したのはtravellers-autobarnというところのminivanで、後ろの座席を全部収納すれば十分2名寝られるやつです。
しかも60日間で1,800ドル程度となかなかにお得な金額!
空港から離れているのでタクシーによるアクセスが必要なのと、車が広告塔っぽくてダサいことを除けば満足です。
ダサいゆえに駐車場とかで見失わないからむしろOK。

<僕らの愛車とエルキャプ>

 
 

ヨセミテキャンプ4のシステム変更

ヨセミテ内にはいくつかテントサイトがありますが、費用の面や雰囲気の良さから僕らは例年キャンプ4を利用してきました。(更に今年は他のテントサイトは予約が既に一杯のようです)

しかしそんなキャンプ4も今年は(おそらく10月末まで)泊まれるかどうかが抽選になってしまいました。
ネットから申し込んで、その日の17時半くらいに当落メールが来て当たると翌日から使えます。
厄介なのがこの抽選は申し込むだけで10ドルかかるところ。
キャンプ4は例年よりもガラガラだし当たるだろう、と楽観的に考えていましたがなんと僕らは3日外して10ドル×3日の30ドルを無駄に失いました。笑
しかも例年の1泊1人6ドルから値上げして、1泊1人10ドルに!
抽選な上に費用も嵩むとなるとお得感が薄くなり、他の宿泊方法を考えるクライマーも多いのではないかと思います。

ただ改善点もいくつかあって、
宿泊費用がクレジットカード払いできるようになった(これまでヨセミテでほぼ唯一現金支払いが必要だったキャンプ4がクレカ払いとなると、本当に現金ドルはいらないことに。しかし後述するように僕らは持っていて助かった)
スワンスラブ側にできたNew キャンプ4が綺麗(増設後キャンプサイトは新旧トータル60箇所に)
1泊10ドルにNewキャンプ4のシャワー10分利用も付いている
などはお得な面もあります。

<Newキャンプ!1サイト1パーティー?なのか空いている>

<New トイレ&シャワー。綺麗>

<毎日シャワーコインがもらえる。キオスクに取りに行けば>

 
 

ガソリンスタンド

これは確認し切ったわけではないですが、
・Wawonaのガソスタ(フレズノ方面)
・120号先のガソスタ(トゥオルミ方面)
の2か所のガソリンスタンドが終日無人の可能性が高いです。
少なくとも120号先のガソスタはそのような張り紙がされていました。

そして僕らの持っているクレジットカードはなぜかガソリンスタンドの外の機械ではじかれてしまうので、人がいなくて店内のレジが使えないとなると給油する方法がありません。
このツアーで既に2回そのトラップにハマってしまい、仕方なくそばにいる方に「クレジットカードを貸してくれませんか?現金でその分お支払するので」とコミュニケーションを取り給油危機を切り抜けています。
いずれもめちゃくちゃ良い対応をしてくれて感謝。
むしろ話が盛り上がるし、今日のおじさんは「クレカ使えてポイントゲットだぜー!」とアメリカンジョーク(?)を飛ばしてくれました。

ともかく現金をある程度持っていて良かったです。

El Portalのガソスタはどうやら人がいるらしいので、そこで給油するのが良いかもしれません。

 

 

ビッグウォールの許可書

ビッグウォールなどでバレー内で指定されたテントサイト以外に宿泊する場合は「Wilderness Climbing Permits」を申請し取得する必要があります。
まだ取っていないので正確ではないのですが、2日前までにネット上で申込み前日までにYosemite Museum等で受け取る必要があるみたいです。

これは壁の中以外のバレー内で泊まる際にも必要なので、遠いルートで途中や帰りの道すがらで寝たりするときにも原則提出が必要とのこと。

  
 

その他もろもろ

・ヨセミテバレー内は基本空いていて、土日でも駐車場に止められないなどが起こらないです。
ただ人気ルートにはしっかりクライマーはいて、ロストラムは平日なのに3パーティーいましたね。

・カリービレッジの一番近いシャワーが建て直しになっています。
ただ奥にもシャワーがあって、原則としてはカリービレッジの利用者のみ使えます。原則としては。

・ヨセミテバレーロッジのホテルから椅子がたくさん消えていて、更に「利用者以外座っちゃダメ!」の張り紙が、、、。
24時間充電もできて暖かい僕の憩いの場所だったのに。
ブログの更新やもろもろの作業がこれによって滞ります。笑

・カリービレッジにバーができていました。
ビールやカクテルを提供していて、たぶん美味しいです。

Glacier Pointへの道は2022年はクローズ予定
僕は工事のため既にGlacier Pointへは行けないと思っていたのですが、どうやら今はまだ通れて2022年にクローズのようです。
むむむ、諦めていたHeavenがトライできるではないか、、、。

・コロナ的な意識としては、周りの人は結構皆店の中ではマスクなどをしっかりしているイメージです。
ただ外ではほぼ気にしていない感じですかね。

・ソフトバンクのアメリカ放題が結構よい!
AT&TやT-Mobileにも繋がるので、正直Simカードを買って持ってきた意味はほぼ無いですね。
ただしそもそもヨセミテバレー内は電波が悪いところもあるのでどこでも繋がるわけではありませんが。

・今のところ今年は寒い&雨の日もあります。
2018年19年は10月は雨が降る日はほぼ0な代わりにかなり暑かったですが、今年は11月中旬くらいの寒さの日が既にあり、更に雨も降りました。
1週間後には5,6日連続で降る予報、、、やめてくれー。

 
 

こんな感じです!
ここまでのクライミングの様子はまた次の記事で!

 

<次の記事>