第14回ボルダリングジャパンカップ出場者の戦績まとめ
さぁ今年もボルダリングジャパンカップ(以下BJC)の季節がやってまいりました!
今週末の2019年1月26,27日(土、日)で、日本で一番強いボルダラーが決まります。
場所は駒沢オリンピック公園。
予選・準決勝はいつものYouTubeライブで放送予定です!
僕もダッシュさんとYouTube実況解説をやらせていただきます。
<女子予選 1月26日9:30~>
<男子予選 1月26日14:30~>
<準決勝 1月27日9:30~>
決勝は以下で放送予定です。
・ AbemaTV:1月27日13:30~18:30(ライブ放送)
・スカイA:1月27日19:00~23:00
・BS朝日: 2月28日23:00~23:54
☆追記☆
スポーツブルで予選から決勝までライブ配信するようです!!
・スポーツブル
予選 1月26日9:25~13:00(女子)、14:25~19:00(男子)
準決勝 1月27日9:25~13:00
決勝 1月27日13:30~18:30
☆追記終わり☆
会場に来れられない方は是非ご覧ください。
そしてこの記事では毎度お馴染みですが、出場選手の戦績を今一度まとめて、注目選手の紹介やみどころを簡単に書きたいと思います。
記載事項と注
対象選手は第14回BJCに出場する選手の中で過去3年間の平均順位上位20人です。
BJCの結果に加えて、去年のボルダリングでの主要国際大会の戦績も載せています。
またBJCの順位は公式に発表されているリザルトに変更を加えています。
具体的には「同着が複数人いた場合は、複数人が占める順位の平均順位を与える」という変更です。
例えば10位が3人いた場合は、10位、11位、12位を3人で占めていると考え、3人ともに平均の11位を与えています。
男子BJC過去3年成績Top20
さっそく男子から!
(1人後から追加したのでTop21となっております)
赤塗は決勝進出
青塗は準決勝進出
トップはもちろん藤井快選手!
一昨年にBJC男子史上初の連覇を成し遂げたことで話題になりましたが、なんと昨年も優勝し三連覇。
自他共に認めるオールラウンダーであり本当に何でもできる選手です。
保持がきても、パワー系がきても、スラブがきても、コーディネーションがきても、藤井選手が苦戦するイメージが沸きません。
今シーズンのワールドカップは中盤で少し調子を下げたかなという時期もありましたが、それでも大崩れはしないのが強いところ。
四連覇に死角なし。
続くのは杉本怜選手。
度重なる怪我から完全にカムバックしワールドカップのベイル戦で5年ぶりの優勝。
その復活劇に全クライマーが歓喜しました。
ワールドカップの年間ランキングでも3位とむしろ以前よりも実力を上げてきています。
杉本選手の強みは強靭なボディ。
とにかくしっかりと身体を固める動きが図抜けています。
またBJCに滅法強く、過去10年間で優勝を含む決勝進出9回!
4年ぶりに藤井選手から優勝をかっさらうのか、期待がかかります。
その後も、渡部選手、村井選手、石松選手などワールドカップで大活躍している面々が並びだれが優勝してもおかしくないですが、やはり注目すべきは楢﨑智亜・明智兄弟と原田海選手でしょうか。
兄の智亜選手は日本の大エースでありむしろBJCで優勝していないのが意外なくらい。
2018年のワールドカップでもおそろしいくらいの安定感を見せて年間2位。
間違いなく優勝候補の一角です。
弟の明智選手はポテンシャルは智亜選手以上と言われていますが、昨年は残念ながら怪我でBJCは欠場。
しかしアジア選手権や世界ユース選手権では優勝するなど2018年の後半では調整をきっちり仕上げてきています。
180cm後半の規格外の体格も活かしてBJCを制する可能性は十分あり。
そして原田選手は去年の八王子のワールドカップで決勝に残り注目を浴びると、なんとクライミング界で最も格調高い2年に1度の世界選手権で優勝!
あの舞台での男泣きにつられて泣いてしまった方も多いでしょう。
今一番波に乗る原田選手も大本命。
と、ここまではありきたりな予想なので、データ一切無視で僕がブレイクしそうな選手を独断と偏見で挙げておきます!
1人目は武者知希選手。
一昨年あたりから公式大会から姿を消していましたが、近年再び復活しBJCに。
ビーストメーカーの6mmに片手でぶら下がってしまうぶっ飛んでいる保持力と、忍者のような身のこなしが見ていてワクワクします。
ポーカーフェイスでさらっと決勝に残ったりすると面白いです。
2人目は欄外ですが川又玲瑛選手。
まだ15歳で、世界ユース、アジアユースを制しており、同世代では敵なし。
ローカルなコンペでは以前からその並外れた実力を発揮していましたが、BJCでは去年は惜しくも予選落ち。
指の強さと綺麗なクライミングフォームが売りだと思います。
実力を如何なく発揮すれば準決勝は見えていますし、爆発して決勝に進出したりすると盛り上がること間違いなしですね。
女子BJC過去3年成績Top20
続いては女子。
女子は年々層は厚くなっているものの、上位陣の実力が抜けているので去年と同じようなコメントになりそうです。
1位はもちろん野口啓代選手。
もはや説明することがない!
昨年優勝して、BJCで過去11度の優勝を達成。
あまり未来のことは断言したくないですが、このアンタッチャブルな記録は誰も破ることはできないでしょう。
そして2018年はワールドカップでも3年ぶりの優勝をして、年間ランキングでも2位。
年齢的には出場選手中3番目の年長となり大ベテランですが未だに進化が止まりません。
優勝記録を12に伸ばすところが見てみたいですね。
2位は伊藤ふたば選手。
2017年でBJCの頂点に立った際はフロックのように見られたこともありましたが、2018年シーズンでは八王子のワールドカップで決勝に、そしてアジア選手権では野口・野中両エースを抑えて優勝。
完全に日本のトップ3としての座に割り込んできていると思います。
大舞台でパフォーマンスを発揮できる強心臓の選手だと思いますので、2度目の優勝の可能性は十分あるのではないでしょうか。
そして大本命は野中生萌選手。
長年日本女子ボルダリングは野口選手が独走している形でしたが、野中選手は近年メキメキと頭角を現しここ3年ほどは名実ともに野口選手に並び時には凌駕してきた選手。
2018年は念願のワールドカップ年間優勝。
日本の女子選手は野口選手や伊藤選手のようにどちらかというと指先の保持を活かし細い身体で伸びるように登っていく選手が多かったですが、野中選手は瞬発力と爆発力を武器とします。
またその独自の哲学を持つ勝ち気な性格もまさにエースと呼ぶにふさわしい。
まだBJCで優勝していないのが意外ですが、今年こそは頂点に立つか!
以降も実力者が並びますが、
森選手、谷井選手、工藤選手など過去のBJC決勝でも活躍し、今年からワールドカップに参戦できる年齢となった2003年世代
vs
加島選手、大田選手、小武選手、渡辺選手などワールドカップやBJC決勝経験がある選手
との戦いという構図でしょうかね。
ただその他にも中村選手、菊地選手、など現代クライミング(って何だ?笑)に高い対応力を見せるような選手も注目ですし、欄外ですがAdidas Rockstars Tokyoで野中選手を破った平野夏海選手も一波乱起こす可能性を秘めています。
さぁ男女をともに楽しみですね。
とりあえず僕は去年インフルにかかって当日会場にいけなかったので、体調管理を万全にしたいと思います、、、。
では楽しみに週末を待ちましょう!
昨年の記事
参考までに昨年の戦績まとめ記事
予選の概要
決勝準決勝の概要
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クライミング 5.15c以上のスポートルートまとめ(2020/1 時点) 2019.01.20
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