『Rock & Snow 088』の宣伝&見どころ
本日2020年6月8日に『Rock & Snow 088』が発売されました。
自宅トレーニング特集、インタビュー、登攀記、開拓記、と今号も盛りだくさん。
やはり一番印象的なのは、今年3月に城ヶ崎で亡くなった杉野保さんの追悼記事。
個人的に面白かった記事や自分が関わった記事について紹介します。
<ロクスノ88号>
Stay Active クライマーのための自宅トレーニング
こんな時代だからということで、ステーホーム特集。
既に商業ジムや岩にも行けるので記事の内容が少し遅れて感じますが、普遍的な内容なので今後も参考にはなるかなと思います。
・木村伸介さんの、姿勢改善と運動連鎖の話
・チバトレエクササイズの紹介
・ビーストメーカーの取り付けや使用法
・サテライトボードの組み立て、等
千葉さんは色々とトレーニングを写真付きで紹介していてわかりやすいです。
自宅トレーニングを成功させるための5カ条その2の
「目標を壁に貼る」
というのが、古典的だけど面白いなと。
僕もiPhoneやPCのロック画面などを目標課題にして毎日意識するとかはやっていますね。
僕はビーストメーカーについての記事を担当しました。
・なぜビーストメーカーは人気なのか
・自宅に取り付けるには(このブログ記事にも書いています)
・ビーストメーカー1000と2000のどちらを付けるべきか
・トレーニングの頻度と内容
などなど。
話は逸れますが、ビーストメーカーの話をするときにいつも各ラングの深さを僕自身忘れてしまうので、備忘録的にここに載せておきます。
(どこまで測るかで表記が異なることもあり。例えば下段端は14mmと書かれることも)
<ビーストメーカーのどのラングが何mmか>
あなたにも登れるフリーライダー 完結編
増本さやかさんによる、ヨセミテEl CapitanのFreeriderのワンプッシュ・オールフリーの詳細記事。
スタイルやタクティクスについて書かれているので、実際に行きたい方にはビッグウォールの攻略の仕方を含めて色々と非常に参考になります。
また心情描写も引き込まれます。
とにかく、
考えるべきことは数字ではなく、目の前の一手であり、一歩
これに尽きますね、何事も。
いやー、ヨセミテ行きたい。
High Sierra 知られざるもう一つの”聖地”へ
ヨセミテやトゥオラミも含まれているシエラネバダ山脈。
その岩場をハイシエラ(High Sierra)と呼びます。
松原さんがトゥオラミとハイシエラのルートを紹介しています。
5.7~5.10くらいのマルチピッチが計10本載っているのですが、どのルートも魅力的。
トゥオラミは去年少しだけ散策に行きましたが、この記事を読んで”簡単なマルチを1本でも登れば良かったー!”と心から思いました。
ヨセミテと違って周りが開けているので、眺めもすごく良さそう。
来年行きたい!
帰ってきた「かかってきなさい」 ブランクがあった後のリカバリートレーニング
ジャックさんの記事をいつものようにふんふんと読んでいると、、、
以前ロクスノに、圧倒的な量のトレーニングをされる話が出ていましたが、はっきり言って、それは絵空事、夢のお話にしか思えません。
これは『ロクスノ086』の僕の記事やんけ!
煽られている!笑
しかしもっともなご指摘で、僕が以前紹介したのは「超人たち」のトレーニングなので一般人にはマネをすることは困難というかマネしてはいけないのかもしれません。
今回のジャックさんはボルダー課題を使った長物インターバルトレーニングを紹介していて、これは実践的というか僕がよくするものとも似ています。
まずはこれくらいの手軽にできるトレーニングで身体を戻していくのが良いと思いますね。
でもこんなに簡単なことですら継続できないのが人間なんだよなぁ、、、。
追悼 杉野保
杉野さんの追悼として、冒頭で北山さんが杉野さんのクライミング実績や人となりを紹介し、その後20人以上の縁のあったクライマーが追悼文を寄せています。
僭越ながら僕も書かせていただきました。
みなさんの文章から杉野さんの知らない一面もたくさん知れました。
特にサンチェさんの最後の文は思わず涙ぐんでしまいました。
定期連載 僕らは考える石ころである
前回の『ロクスノ087』の特集チョークアップ大作戦では、50種類のチョークをレビューしたのですが、、、正直50種類もやると中盤から自分の手も身体も頭もコンディションを保てなくなります。
更に製品名が見えていると、評価もどうしても先入観に左右されてしまうもの。
ということで今回の僕の定期連載では、ジムのお客さん20人に協力してもらって「そもそもクライミング用チョークって、ただの炭酸マグネシウムと比べて効果があるの?」ということを検証してみました。
一番人気であるであろう東京粉末「SUPER BLACK」と体操用炭マグを使用し、被験者には使用チョークをブラインドして、同一のラングにぶら下がってもらい比較しました。
結果はかなり顕著に出たので個人的にも面白かったです!
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